BMIの限界とは? わかりやすく解説

BMIの限界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 09:09 UTC 版)

ボディマス指数」の記事における「BMIの限界」の解説

多様な肥満の病態を、身長と体重の関係のみに抽象して算出されるBMIには、自ずから限界がある。 体型が全く同じ相似形であっても身長大きくなればBMIはそれに比例して大きくなるBMI体重体積にほぼ比例する)を身長で2回割ったのであるから、長さ次元持っているといえる体型が同じでも、身長長さ)が増大するBMI増大するBMI大人では22くらいが正常値であるが、3歳児では16くらいが正常値である(BMIは、カウプ指数と同じ)。BMI身長の低い人では数字小さくなるので、肥満過小評価することになる。また過去数十年間に、大人平均身長増加傾向にあったが、BMI肥満の経年変化過大評価することになる。 体脂肪率考慮されていないため、例えトップ・アスリートボディービルダーのような筋肉質で高体重体脂肪率は低い場合は「肥満」と判定され逆に隠れ肥満のような体脂肪率は高いが低体重である場合には「痩せ」と判定されてしまう。また、メタボリックシンドローム判定された人が、運動行って脂肪筋肉変えると、体重増加しBMI増加して肥満悪化した判定されてしまう。よって、激し運動を伴う職業従事する者に用い場合には、体組成計体脂肪率測定した方が、有効性は高い。 若年高齢男女を、同じ指標評価しているが、若い人ほど水分含有量多く女性の方が水分含有量が多い。同じ体型でも、水分含有量多ければ体重軽くBMI小さい。 加齢影響で、変形性脊椎症により、背骨脊椎)の間の軟骨磨り減ると、身長短く計測されるまた、背骨脊椎)の圧迫骨折により円背生じると、身長短く測定されるいずれの場合も、体重一定でも、BMI増加するBMIには、上記のような問題残されているものの、計算式簡便なこともあり、成人肥満の指標として多用されるものの一つとなっている。

※この「BMIの限界」の解説は、「ボディマス指数」の解説の一部です。
「BMIの限界」を含む「ボディマス指数」の記事については、「ボディマス指数」の概要を参照ください。

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