ABt 146-147形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 23:51 UTC 版)
「アッペンツェル鉄道BDe4/4 46-47形電車」の記事における「ABt 146-147形」の解説
ABt 146-147形はFFA製のEW I系をベースにBDe4/4 46-47形と同形態の運転室及び制御機器を搭載したものとなっている。このEW I系はスイス国鉄のEW II系をベースに狭軌鉄道用としたものであり、1等/2等の客室の違いの他、車体長の長短、鋼製もしくはアルミニウム製の車体、台車などのバリエーションがあるが、本形式は1964年から導入されていたB 241-246形と同じ鋼製、長尺の車体で、シリーズ標準のSIG-T台車を使用するタイプとなっている。 室内は後位側から前位側にかけて、トイレを設置した乗降デッキ、2等室、1等室、乗降デッキ、運転室の配置となっており、窓扉配置はD162D2(乗降扉-トイレ窓(反対サイドはデッキ窓)-2等室窓-1等室窓-乗降扉-運転室窓)となっており、客室窓は1等室のものが幅1400mm、2等室のものが幅1200mmで高さ950mmの大型下降窓、乗降扉は2枚観音開き扉となっている。 客室内の装備はEW I系標準でBDe4/4 46-47形とも同等となっており、2等室の座席は同じく2+2列で赤もしくは緑色の固定クロスシートをシートピッチ1550mmで6ボックスを配置、1等室の座席は2+1列で白のカバー付きヘッドレスト付、赤のモケット張りの固定クロスシートを2ボックス配置している。また、運転室内の機器配置もABe4/4形と同等であるが、反運転席側の乗降扉が省略されている。 台車はSIG製で軸距2000mm、車輪径740mmの鋼材組立式軽量台車で、枕バネはトーションバー1本式、軸バネはコイルバネで軸箱支持方式は円筒支持方式となっている。 車体塗装もBDe4/4 46-47形と同一であり、同じく車体更新後はオレンジ色ベースのものに変更されている。 1996年と98年に車体更新が実施されており、車内外の更新、修繕のほか、正面貫通扉の埋め込み、前照灯、標識灯の交換、座席の交換、連結器および暖房用電気連結器の変更などがなされている。
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