7900系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 06:05 UTC 版)
「シマノ・デュラエース」の記事における「7900系」の解説
“DURA-ACEは常にベストであらねばならない”という設計思想のもと、2008年6月に発表された。それまでのアルミ合金とチタン合金を主に用いた構成に加えてカーボン製パーツが導入され、さらなる軽量化と変速性能の向上が図られている。STIレバーのシフトケーブルは内蔵式となり、無線化された専用サイクルコンピュータのセンサーユニットが組み込まれた。カラーはグレーとシルバー(ややガンメタ)のツートンカラーが主体。変速ギア数は7800系と同じく10段である。またこのモデルのチェーンにはクイックリンクと呼ばれるチェーンの着脱を容易にする“コマ”が採用されたが、破断事故やスプロケットとの音鳴り不具合が発生したため、発売後ほどなくして従来どおりのコネクトピン方式に戻された。 このモデルから、D/A及び、MTBコンポのXTR用のチェーン両種に、装着する際の表裏が設定された。 7900系からシフターのトリム動作を省略するため、駆動系のパーツをほぼ一新。そのため7800系とは続行生産されるペダルやホイールなどを除き、組み合わせ自体はできるがブレーキフィールやシフトフィールに問題が出るシフター以外は互換性がなくなった。 通常の7900系と同時に、シフトケーブルを機械式に引くのでなく、レバーに付いた電気スイッチの信号により、モーターでシフターを動作させるというシステムを実用化した7970系DURA ACE Di2を発表。操作レバーは通常のSTIと、TT/トライアスロン用の二種類があり、2009年のツール・ド・フランスでは一部チームがタイムトライアルステージに試験導入、直系チームであるスキル・シマノには全ステージに導入され、その評価を認められ2010年ではほとんどのシマノ使用チームがDi2を選択することとなった。 TT/トライアスロン用は、ブレーキレバー一体型のST-7971の他に、TTバー側で変速を行うTT/トライアスロンシフターSW-7971を併用出来るようになっている。 その他にも、スプリンター向けのリモートスプリントシフターや、シクロクロスなど上フラットを掴むことが多い人向けのサテライトスイッチ(リモートクライミングスイッチ)の導入による幅広い対応力で、一般層からレーサーまで各種ドロップハンドルタイプバイク使用者に支持されている。
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