74歳の女性入居者が溺死・隠蔽、警視庁が捜査
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「ワタミ」の記事における「74歳の女性入居者が溺死・隠蔽、警視庁が捜査」の解説
2012年(平成24年)2月16日午後、東京都板橋区にある「ワタミの介護」の「レストヴィラ赤塚」にてパーキンソン病を患っていた女性(当時74歳)が、入浴中に死亡した。女性は、パーキンソン病のため身体が不自由であったにもかかわらず、浴室内で一時間半以上放置されたのち、浴槽内で鼻から下が水につかった状態で発見された。警視庁高島平警察署は業務上過失致死容疑で捜査を始めた。司法解剖の結果、死因は溺死であった。この女性は2009年にパーキンソン病と診断され、2010年末に同施設へと入所した。2012年1月ごろから、パーキンソン病による身体の不自由のため、施設内にて転倒を繰り返していた。だが職員は、入浴中に一度も女性の様子を確認しなかった。事故当初、施設側は遺族に対して「10分間、目を離した間に心肺停止になった。病死の可能性が高い」などと説明した。しかし警察の捜査によって施設側の説明は虚偽であることが判明したところ、施設側は一転して「ほかに入浴者がおり、手が回らなかった」などと釈明した。女性の長女は、施設側の介護体制の杜撰さを指摘し、そのような施設に母親を入所させてしまった自身の判断について哀痛と悔恨の弁を述べた。 2016年(平成28年)2月26日、警視庁捜査一課は入浴時の監督義務を怠ったとして、元施設長ら計四人を業務上過失致死で書類送検した。
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