70日戦闘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:57 UTC 版)
「朝鮮労働党第7次大会」の記事における「70日戦闘」の解説
北朝鮮では、党大会といった重要な行事において宣伝材料となる成果を出すために、行事の前に国民に対して短時間で生産や建設など労働力を高める「○○日戦闘」などと称する総動員令をかけることがあり、今回の党大会でも2016年2月23日に朝鮮労働党中央委員会が全党員に対して「70日戦闘」と称した「速度戦」を行うよう指示。道路の補修工事や河川の整備事業、花壇の造成といった都市美化事業などが行われたが、国民に対しては過酷なノルマが課せられ、また労働環境も劣悪であり、三池淵線(白頭山観光鉄道)の工事現場では土砂崩れが発生し労働者が死亡するといった労災事故も発生している。 北朝鮮では経済事情悪化のために本来の仕事では給与や食料配給の遅延が常態化しており、このため無断欠勤して個人で経済活動を行うケースが後を絶たず、70日戦闘の期間中はこうした無断欠勤や職場離脱者に対して公安機関が家々を回り摘発を強化した。一方で60万北朝鮮ウォンを納めれば70日戦闘からの除外を許された。70日戦闘の期間中、当局は毎月1000ウォンを銀行に貯金することを住民に強要するといったことも行われた。 2月23日から開始した70日戦闘は党大会4日前の5月2日に終了した。
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