3歳ごろからのルール遊び
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 14:45 UTC 版)
オニがコを捕まえる点は変わらないが、逃げるコは3 - 10人になる。集団遊びと言われるようになる。オニの数が増えたり(手つなぎオニ)、捕まると除外されたり(ためおに)、捕まった子どもを助けるルールが追加される(助けオニ)などの発展をする。地域によって名称やルールは異なるが、代表的な遊びをあげる。 高おに オニは1人。高いところにいるときは捕まらない。 すわりおに オニは1人。座っていると捕まらない。 鉄おに オニは1人。鉄に触っていると捕まらない。 色おに オニは1人。指定された色に触っていると捕まらない。 かくれんぼ オニは1人。隠れている者を見つける。見つかると終わるまで遊びから除外される。溜めオニの一種。 ためおに オニは1人。捕まったら牢屋などに入れられ、終わるまで遊びから除外される。 手つなぎおに オニは1人から複数へ。捕まったらオニといっしょに手をつなぎオニとなる。 どろけい(どろぼうとけいさつ) 警察と泥棒の2つのチーム。捕まっても助けることができる。 ネコとネズミ ネコとネズミの2つの集団。捕まっても助けることができる。 これらの遊びは、ルールの違いによって3種類に分けることができる。 安全地帯のある遊び 高オニから色オニまでの4つは、何かしていれば捕まらないという安全地帯が入った遊びである。集団で遊ぶが、基本的にはオニとコの1対1の遊びである。オニはコの誰か1人を捕まえれば交代することができ、コは自分が捕まらなければよいのである。ただ、コは誰がオニになったのか常に注意しなければならない。ルール上、遊びの終わりはないため疲れるか、飽きるまで行われる。遊ぶ人数は、多くて10人であり、ふつう4 - 5人である。 安全地帯というルールが入っているが、コが安全地帯から離れなければ遊びは成り立たない。コを安全地帯から離すために10数えるうちに別の場所に逃げなければならないという10秒ルールが導入されることが多い。また、オニが遠くにいる時、あえて安全地帯を離れて、はやし立てる場合もある。 オニがコを全員捕まえる遊び かくれんぼから手つなぎオニは、オニがコを全員捕まえる遊びである。コは、自分が最後まで捕まらなければよい。そのためオニもコも集団全体を意識することが必要となる。遊びの終わり方が、ルール上はっきりしている。コは、捕まると遊びから除外されて減ってゆくので、人数が多くとも遊ぶことができる。遊びを指導する際は、最後まで捕まらなかった子を「チャンピオン」として褒めることで、子どもたちは最後まで逃げようとがんばるようになる。 助けオニ どろけい(けいどろ、泥棒と警察)やネコとネズミは、集団意識が明確でチーム対チームの戦いとなる。オニは複数でチームを作り、コの全員を捕まえるという目的がある。コは、コ全員が捕まらないようにするという目的があり、助けに行くことができる。したがってルールの上で遊びの終わりは明確だが、オニチームの守りが下手だったり、コのチームの作戦がうまい場合は終わらないこともある。コを全員捕まえられない場合は、オニが降参して終わる。 オニチームは捕まえにゆく役割と牢屋を守る役割に分かれる。挟み撃ちや包囲などの作戦も使うようになる。コ側は、捕まったコを助けるために囮(おとり)を使ったり、オニのふりをして近づくなどの作戦を立てる。 かつては「水雷艦長」や「駆逐水雷」と呼ばれる水雷艇と駆逐艦と戦艦の三つ巴の遊びへ発展したこともあったが、現在ではドッジボール、サッカーなどのルールが明確なスポーツで遊ぶようになった。。
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