2017年4月から8月にかけての噴火に伴う経過
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「西之島」の記事における「2017年4月から8月にかけての噴火に伴う経過」の解説
2017年(平成29年)4月20日に再噴火が確認され、やがて2014年から2015年にかけての最盛期並みの規模に活発化したのち、同年8月に沈静化した。休止した噴火が短期間で再噴火する例は珍しく、2013年からの一連の活動だと推測する専門家もいる。 2017年(平成29年) 4月20日 - 海上保安庁の航空機が噴火を確認。気象庁が入山危険を発令。 5月2日 - 海上保安庁の観測によれば、海岸線は西側に約170メートルと南西側に約180メートル拡大し、東京ドーム約59個分に達した。その後、国土地理院による5月9日の人工衛星(ランドサット8号)画像の解析でも拡大が確認された。 6月29日 - 海上保安庁の観測によれば、2016年の測量時と比べて西側と南西側はそれぞれ約330メートルと約310メートル拡大。5月2日時点からの拡大幅はそれぞれ約160メートルと約130メートルで、島の面積は東京ドーム約62個分となる。 8月24日 - 海上保安庁の観測によれば、流出していた溶岩の先端の高温部が確認されなくなり、溶岩流の海への流出は止まったものと考えられる。2016年の測量時からの拡大幅は西側約380メートル、南西側約310メートルで、島の総面積は約3.0平方キロメートルに達した。 2018年(平成30年) 6月20日 - 2017年8月以降の噴火は確認されず、気象庁の火山噴火予知連絡会が警戒区域を500メートルに縮小し、海上警報の解除を発表。面積は2.96平方キロメートル。 7月4日 - 海上保安庁は航空機によるレーザー測量を開始。火山活動で面積が拡大していることにより、2016年10月頃と比べて領海が約4平方キロメートル、排他的経済水域 (EEZ) が約46平方キロメートル拡大する見込みだと10月5日に発表した。
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