2014年アジア競技大会での窃盗容疑
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「冨田尚弥」の記事における「2014年アジア競技大会での窃盗容疑」の解説
2014年アジア競技大会期間中の9月25日、冨田は出場競技がなく他選手を応援に仁川文鶴競技場へ出かけ、聯合ニュース記者のカメラEOS-1D Xから記者が離席中にレンズを取り外して本体のみを盗んだ、と報じられた。9月26日は50m平泳ぎに出場して予選敗退し、後刻に仁川南部警察署から事情聴取されて犯行を認める。動機について「見た瞬間、欲しくなった」と供述し、被害品は選手村の冨田の部屋の鞄から発見されたことから、日本選手団から追放処分とされ、韓国から出国停止処分を受けた。 9月29日に仁川地方検察庁は、冨田を窃盗罪で罰金100万ウォンの略式手続処分とし「アジア大会期間中、かつ、被害者が処罰を望んでいないこともあり、起訴猶予処分とする選択肢もあったが、被害品が高額であることに鑑み、韓国市民と同等に処罰した」と説明している。冨田は10月1日に金浦国際空港から出国する際、集まった報道陣を前に「このたびは大変お騒がせして誠に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。 11月6日に仁川地検は、略式命令の謄本を冨田へ送達する旨の意見書を仁川地方裁判所に提出する。冨田は異議がある場合は受領後7日以内に正式な裁判を求めることができる。検察当局は、監視カメラの映像を日本選手団関係者が確認していることなどから容疑の立証は全く問題ないと判断している。冨田は後述のように「カメラは第三者に鞄にねじ込まれたもので、出国を禁止されないように韓国で一時的に罪を認めた」として、日本へ帰国後に無実を主張した。仁川地裁は窃盗罪を認定して有罪と判決した。
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