2010年からの参戦に向けて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:35 UTC 版)
「US F1チーム」の記事における「2010年からの参戦に向けて」の解説
チームはエンジンサプライヤー契約については当時F1に参戦していた全てのエンジンメーカーにアプローチを試み、その中でウィンザーは「トヨタ、BMW、メルセデスにとってアメリカがいかに巨大なマーケットであるかを理解している」と語っており、様々なエンジンサプライヤーを模索していた事が伺える。また、「オールアメリカン」を標榜することから、アメリカ人ドライバーを乗せることが予想され、ドライバー候補としてトロ・ロッソでF1参戦歴があるスコット・スピードや、IRLで活躍する女性ドライバーのダニカ・パトリックなど多くのアメリカ人ドライバーが挙がっていたが、結局はこれらはかなわなかった。 3月4日にチーム名を「USF1」から「USGPE」に変更した。「Formula 1」の商標権を持つFOMが、省略形の「F1」の使用に反対したためであった。 6月12日にFIAが2010年のF1世界選手権のエントリーリストを発表。USGPEはコスワースからエンジン供給を受け、「チームUS F1」としてエントリーされた。当初は早ければ11月上旬には第1号マシンのテストを実施できるとしていた。 6月ごろから、動画投稿サイトとして有名なYouTubeがUS F1を支援するのではないかという話が浮上し、その憶測通り、8月20日にYouTubeの共同設立者兼CEOであるチャド・ハーリーを投資家として迎えることが発表された。 9月にはフォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション (FOTA) への加盟申請も行った。しかし、この頃より来年の開幕戦までにマシンが用意出来るのか疑問視しされ始め、速ければ11月上旬に予定されていたマシンテストも無かった。 11月30日にFIAが発表した追加エントリーリストでは「US F1チーム」と表記された。 12月23日より、YoutubeにUS F1の作業風景が掲載された。しかし、ファクトリーに機材を置いてゆく様子と、マシンのノーズ部分のみの製作光景だけの映像であった。また、ロータスやヴァージンなどの他の新参チームは後発ながらも同時期の段階でマシンの製作やチーム体制を着実なものにしていったのに対し、US F1の参戦に対する進行状況が明らかに遅れていたのが露見するようになり、US F1への疑問は日々強くなっていった。
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