2006年–2009年:『Embers』
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「ナディア・アリ」の記事における「2006年–2009年:『Embers』」の解説
アリは iiO を脱退してすぐにソロデビュー・アルバムの制作に取り掛かったが、アルバム完成まで4年を要することになる。彼女の最初のソロ作品は、2006年のシングル「Who is Watching?」で、オランダの DJ アーミン・ヴァン・ビューレンとのコラボレーションによるものであり、彼のアルバム『Shivers』に収録された。2006年にリリースした「Something to Lose」は歌手のロスコ(英語版)とのデュエットであり、ジョン・クリーマ&ステイファン・Kがプロデュースし、ウルトラ・レコードからリリースされた。この曲はロジャー・サーンチェイスの『Release Yourself, Vol. 5』に収録され、そのアルバムにはディープ・ディッシュの Sharam Tayebi によるグローバル・アンダーグラウンド(英語版)でのデビュー曲「Dubai」も収められている。 2008年6月に彼女は、後にリリースすることになるソロ・アルバムからの1枚目のシングルとして「Crash and Burn」をリリースした。このシングルはクラブでの受けが良く、ビルボードの Dance Club Songs チャートで6位に入った。2枚目のシングル「Love Story」は、まだタイトル未定のアルバムからとして2009年2月にリリースされた。これは2009年4月にビルボードの Hot Dance Club Play チャートで1位となり、マイアミで毎年開かれるエレクトロニック音楽フェス「Winter Music Conference」にて 2010 International Dance Music Awards の Best Progressive/House Track にノミネートされた。アリは2009年3月に、米国の大手音楽メディア・サイト「MTV Iggy」で特集され、そこで「Rapture」、「Crash and Burn」、「Love Story」のライブ映像が収録された。 3枚目のシングル「Fine Print」は2009年7月にリリースされた。このシングルは初のソロ・アルバム『Embers』に先立つものだとアリは発表した。「Fine Print」はビルボードの Hot Dance Club Play チャートで4位に入った。そして2009年9月にアルバム『Embers』が、サルタン&ネド・シェパド、アレックス・セイズ、スコット・フリッツとの共同制作で、アリ自身のレーベル、スマイル・イン・ベッド・レコードからリリースされた。『Embers』は概して肯定的な評価を得、About.com のチェイス・グラーンは「印象的な楽曲を収めた、洗練され美味なアルバム」とコメントした。ラケット・マガジンのゲイル・ナヴァロウは、アリの曲作りについて「魅惑的なボーカルが混じり合った官能的なサウンドというだけではない。彼女の曲作りには強く惹きつけられるものがある」と称賛した。アリはこのアルバムをリリースするにあたり、自らのレコードレーベルを立ち上げた理由として、曲作りに干渉されず、制作スケジュールを押し付けられることもないという点を挙げている。 アリは2009年にコラボレーション作品を2点リリースした。一つは DJ トカディスコ(英語版)と組んだ「Better Run」で、彼のアルバム『TOCA 128.0 FM』に収められた。もう一つはサージ・デヴァントと組んだ「12 Wives In Tehran」で、彼のアルバム『Wanderer』に収められた。
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