2005年度の本試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:23 UTC 版)
「大学入試センター試験」の記事における「2005年度の本試験」の解説
「英語」第5問の天気図を素材とした問題、気象学的にはあり得ない寒冷前線図が素材となっていると、気象予報士の森田正光らが疑義を呈している。 「国語I」第1問(現代文評論)で、大岡信『抽象絵画への招待』が出典に用いられたが、この文章は高等学校国語教科書(第一学習社『高等学校 現代文2』)に所収されていたほか、過年度にも様々な大学入試や模擬試験で既に使用された文章であった。大学入試センターは、問題作成時点でのチェックミスと発表し、異例の記者会見を開き謝罪したが、チェック自体が杜撰なものであったと批判された。この件に関して、大学入試センターは得点調整・再試験などの措置は講じていない。 「国語I・II」第3問(古文)問4に関して、河合塾は「正解をひとつにしぼるのは困難」と指摘し、大学入試センターに対して公開質問状を提出した。問題は『日光山縁起』の一節で、5つの選択肢のうち正しいものを1つ選ぶものだが、選択肢(5)「不孝をわびたい」という心情を本文から読み取ることは困難であり、また選択肢(2)にある馬との対話とも読み取れるとしている。この問題の背景としては、近年のセンター試験古文は、高校の学習範囲ではない江戸近代などの文章(平安文法を逸脱しているもの)が多く、また、物語になると、表面からはとても読み取れないような深いことを聞いており、センター試験レベルの出題ではない、といった点が挙げられる。
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