2005年のデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/06 21:22 UTC 版)
「5セント硬貨 (アメリカ合衆国)」の記事における「2005年のデザイン」の解説
2004年9月16日、合衆国造幣局はこれまでベールに包まれていた2005年の新デザインを公開した。それ以前の2004年7月22日に、当時アメリカ合衆国財務長官を務めていたジョン・スノーによってデザインが選ばれていたが、当日まで一般には公開されなかった。この際、造幣局はそれまで使用されていたフェリックス・シュラーグによるトマス・ジェファーソンの肖像を廃止し、新しく現代風に描かれた肖像を起用することを明らかにした。この表側が新しくデザインされたジェファーソン・ニッケルではジェファーソンが右を向いており、ジョー・フィッツジェラルドによるデザインと、ドン・エバーハート2世による彫刻で構成された。これは2005年2月28日に一般へ出回った。 2004年に公開されたこの新しい2005年のデザインも、2種類あった。67年の時を経て、アメリカン・バイソンが再び硬貨の裏側に描かれることとなった。これはジェイミー・N・フランキがデザインし、ノーマン・E・ネメスが彫刻したものである。造幣局はこの硬貨のデザインを通じて、大陸横断鉄道の完成後に絶滅寸前まで乱獲が行われた、アメリカン・バイソンの生息数増加へ人々が興味を持ち続けてくれるよう願いを込めた。 ウェストウォード・ジャーニー・ニッケル硬貨のシリーズ最後の種類は、ジョー・フィッツジェラルドによる意匠とドナ・ウィーバーによる彫刻で裏側をデザインされたものである。これは太平洋の景色とウィリアム・クラークが自身の日記の中で海が近付いた際に発したとされる言葉が描かれている。論争があった中、造幣局はクラークが本来日記に書いた言葉を修正することで決定した。クラークは日記に「Ocian in view! O! The Joy!(海が見える! おお! 喜びが!)」と記したが、海を意味する「オーシャン」は「ocean」が正しい綴りである。このため、造幣局は原文そのままの引用を取りやめ、「ocean」と修正することに決めた。
※この「2005年のデザイン」の解説は、「5セント硬貨 (アメリカ合衆国)」の解説の一部です。
「2005年のデザイン」を含む「5セント硬貨 (アメリカ合衆国)」の記事については、「5セント硬貨 (アメリカ合衆国)」の概要を参照ください。
- 2005年のデザインのページへのリンク