2004年・2005年の開催方式
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「プレーオフ制度 (日本プロ野球)」の記事における「2004年・2005年の開催方式」の解説
第1ステージ - レギュラー・シーズンの2位と3位が3戦2勝制で対戦。試合の興行権利はレギュラー・シーズンの2位チームが全試合獲得する。 第2ステージ - 第1ステージの勝者とレギュラー・シーズンの1位チームが5戦3勝制で対戦しリーグ優勝を決める。但し、1位チームがレギュラー・シーズンで第1ステージの勝者に5ゲーム差以上つけていた場合、1位チームには1勝分のアドバンテージが与えられる。 試合の興行権利はレギュラー・シーズンの1位チームが全試合獲得する。 延長は12回までの引き分け制が採用されるが、成績がタイの場合(第1ステージでの1勝1敗1分けや第2ステージでの2勝2敗1分けなど)は対戦チームのレギュラー・シーズン成績上位チームが勝ち抜けとなる。 年間順位は1位が第2ステージの勝者で、2位以下は残りチームを勝率順に並べる。これにより優勝チーム以外はプレーオフの成績による年間順位の変動はない。レギュラー・シーズンの3位チームが第1ステージを勝ちあがって(2位チームを負かして)第2ステージに進んでも、そこで敗退すれば年間順位は2位ではなく3位として扱われる。 レギュラー・シーズンでの順位が同率となった場合、下記のような形式で開催されることとなっていた。 レギュラー・シーズン1位のチームが2チームある場合第1ステージは行わず(3位チームのプレーオフ出場なし)、1位の2チームで第2ステージのみを行う。 この場合の興行権利は前年のレギュラー・シーズン成績上位のチームが全試合獲得する。 このケースで第5戦が終わって成績がタイの場合、第5戦の翌日に延長無制限で第6戦を行う。 レギュラー・シーズン2位のチームが2チームある場合当該2チームで第1ステージを行う。 この場合の興行権利は前年のレギュラー・シーズン成績上位のチームが全試合獲得する。 このケースで第3戦が終わって成績がタイの場合、以下の順番で第2ステージ進出チームを決定する。当該チーム間のレギュラー・シーズンの対戦成績 勝率1位チームとの対戦成績 セ・パ交流戦を除いたリーグ戦成績 レギュラー・シーズン1位のチームが1チームのみで、レギュラー・シーズン3位のチームが2チームある場合3位決定戦を延長無制限で行い、第1ステージ進出チームを決める。 この場合の興行権利は前年のレギュラー・シーズン成績上位のチームが獲得する。 なお、この方式では「既に3位が確定しているチームが1位チームに敗れることによって、自身のプレーオフ進出が決定する」という矛盾が存在していた。例えば既に3位が確定している甲が、この試合に敗れれば丙との同率1位が確定する乙と対戦した場合、仮に甲が乙に勝利すると、1位が乙・丙の2チームになるので、プレーオフはこの2チームのみが戦い、3位甲は進出できなくなってしまう。反対に甲が乙に敗れると、1位乙、2位丙、3位甲、となり、進出できることになる。このように「敗れることがチームにとっての利益(すなわちプレーオフ進出)になる」という八百長を助長しかねない制度上の不備があった。実際、2005年のパ・リーグは3位が確定していた西武がソフトバンクに敗れることにより、ソフトバンクの単独1位が決定、3位の西武はプレーオフ進出決定となった。 2004・2005年のレギュラー・シーズンの1位はともに福岡ソフトバンクホークス(2004年は福岡ダイエーホークス)だったが、両年とも2位とのゲーム差は4.5と、あと0.5ゲームの差で1勝のアドバンテージがつかなかったことが災いし、第2ステージは2回とも2勝3敗で敗退。このため、1位通過チームと1stステージ勝利チームとの不公平性などが内外で議論を呼んだ。また、2004・2005年ともに第1ステージ勝利チームが日本一となったことで、セ・リーグ優勝チームとの不公平性も議論された。
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