1970年代 - 中型旅客機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 12:56 UTC 版)
「ボーイングとエアバス」の記事における「1970年代 - 中型旅客機」の解説
ボーイング767とエアバスA300は、初のお互いのライバル機となった。 エアバスは1970年12月に設立され、A300が最初に開発された旅客機である。一方、ボーイングはすでに多くの航空機を開発・製造・販売をしており、767は製造するジェット旅客機の中での5番目の製品である。 エアバスA300在来型は1972年10月28日に初飛行し、ボーイング767は約9年後の1981年9月26日に初飛行した。さらにエアバスはグラスコックピット化された短胴型エアバスA310や、その技術を使用したエアバスA300-600を開発し、これは1982年4月3日に初飛行した。 両機とも、中型の双発エンジンワイドボディ機で、200人以上の乗客が乗れるよう設計された。また、エアバスA310とボーイング767で世界で初めてグラスコックピット化するなど、数多く共通点があった。 主な相違点は、エアバスA300は胴体が太いことを生かしてLD-3コンテナを2列搭載できる事に対してボーイング767は1列しか搭載できない事や、エアバスA300のほうがわずかに標準座席数が多かった事、より古い在来型エアバスA300は航空機関士を含む3メンコックピットであったのに対して、ボーイング767は当初から2メンコックピットを目指したことなどが挙げられる。ただし、エアバスA300は貨物室を広く取ったため、客室が機体の中心より上にきてしまい、客室に圧迫感があった。 後継機が開発中であり、A310は一足早い1998年に事実上生産終了しており、A300も2007年に生産終了している。現在までのところボーイング767が製造機数で上回っており、また同機は2009年現在発注を受け付けているため、今後も伸びる見込みである(ただし、新規分は軍用がほとんどである)。
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