1955年 - 1975年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 14:29 UTC 版)
「新ロマン主義」の記事における「1955年 - 1975年」の解説
新ロマン主義は美術界では軽視されており、その一方で1950年代から1970年代にかけては、文化自由会議を通じて国家の奨励を受けた抽象表現主義やウォーホル的なポップアートの波がアメリカを席巻した。しかしエコロジーが広く認知されてくるにおよび、1970年代半ばから後半にかけて「大地へ帰れ」運動が湧き起こった。これにともない、 Resurgence 誌などの雑誌による紹介を通じて新ロマン主義の作品が改めて再発見・再評価されはじめた。これに先立ち、新ロマン主義はイギリスの詩壇に根強く残っており、例えばヴァーノン・ワトキンス (Vernon Watkins) やローリー・リー (Laurie Lee) の作品、テッド・ヒューズによる頌歌などによってディラン・トーマスの名声が死後ますます高まっていた。この時期のシリアスなSFやファンタジー作品に新ロマン主義の影響を見ることもできる。またこの時期の芸術家として、超自然的なテーマやフォークソングへ傾倒し、「無垢の少年」というモチーフを用いたベンジャミン・ブリテンが特筆に価する。
※この「1955年 - 1975年」の解説は、「新ロマン主義」の解説の一部です。
「1955年 - 1975年」を含む「新ロマン主義」の記事については、「新ロマン主義」の概要を参照ください。
- 1955年-1975年のページへのリンク