1955-56年の噴火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 13:45 UTC 版)
「ベズイミアニ山」の記事における「1955-56年の噴火」の解説
前述にもある通り、この火山は有史に入り一度も噴火しておらず、この噴火が有史以来初の噴火である。 噴火の1か月前の9月29日から火山性地震が多発し、その地震は前日まで続いた。そして、10月22日に噴火。この噴火が有史最初の噴火となる。その後もブルカノ式噴火を起こし、火山灰を多く噴き上げる。12月になってもベズイミアニ山は火山灰を噴き上げるが、噴火の規模はやや小さくなったため、小康状態になったように思えた。しかし、翌年の1956年3月30日、現地時間の午後5時11分ごろベズイミアニ山を震源とする大きな地震が起き、この地震で北東斜面で山体崩壊が発生。山頂に馬蹄形の火口が出現し、噴火前3085 mあった標高はこの大噴火で2800 mに減少。この噴火による火山爆発指数は5だった。その後、火口から溶岩ドームが出現し、火口の大半を埋めた。この時に放出された噴出物の総重量は6.7×109 tと推定されている。 なお、地震が引き金となって山体崩壊を起こし、大噴火をして溶岩ドームを形成するこのようなタイプの噴火は、24年後にアメリカ合衆国にあるセント・ヘレンズ山(火山爆発指数は同じく5)でも起きている(1980年のセント・ヘレンズ山噴火)。 1952年11月のカムチャツカ地震(Mw9.0)の3年後であることから、連動噴火の可能性が指摘されている。
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