1954年の倫理規定抜粋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 01:23 UTC 版)
「コミックス倫理規定委員会」の記事における「1954年の倫理規定抜粋」の解説
犯罪者への共感を抱かせたり、法と正義の執行力への不信を促したり、犯罪者を模倣する願望を他人に与えるような手法で、犯罪を表現するべきではない。 犯罪が描写される場合には、汚らわしく卑劣な行為として描かれるべきである。 犯罪者を魅力的に描いたり、模倣する願望を抱かせるような地位を占めさせるような表現を行うべきではない。 いかなる場合においても、善が悪を打ち負かし、犯罪者はその罪を罰せられるべきである。 過激な暴力場面は禁止されるべきである。残忍な拷問、過激かつ不必要なナイフや銃による決闘、肉体的苦痛、残虐かつ不気味な犯罪の場面は排除しなければならない。 いかなるコミック雑誌も、そのタイトルに「horror」や「terror」といった言葉を使用してはならない。 あらゆる、恐怖、過剰な流血、残虐あるいは不気味な犯罪、堕落、肉欲、サディズム、マゾヒズムの場面は許可すべきではない。 あらゆる戦慄を催させたり、不快であったり、不気味なイラストは排除されるものとする。 悪との取り引きは道徳的な問題を描写する意図でのみ使用あるいは表現されるべきであり、いかなる場合でも、悪事を魅力的に描いたり、また読者の感受性を傷つけることがあるべきではない。 歩く死者、拷問、吸血鬼および吸血行為、食屍鬼、カニバリズム、人狼化を扱った場面、または連想させる手法は禁止する。 冒涜的、猥褻、卑猥、下品、または望ましくない意味を帯びた言葉やシンボルは禁止する。 いかなる姿勢においても全裸は禁止とする。また猥褻であったり過剰な露出も禁止する。 劣情を催させる挑発的なイラストや、挑発的な姿勢は容認しない。 女性はいかなる肉体的特徴の誇張も無しに、写実的に描かねばならない。 不倫な性的関係はほのめかされても描写されてもならない。暴力的なラブシーンや同様に変態性欲の描写も容認してはならない。 誘惑や強姦は描写されてもほのめかされてもならない。 性的倒錯はいかなる暗示的な形であっても、厳密に禁止とする。 いかなる製品の広告においても、けばけばしい効果を狙った裸体や猥褻な姿勢は容認しないものとする。着衣の人物であっても、健全さや倫理を攻撃あるいは否定する手法で表現される物は禁止とする。
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