17字の復活と8字の追加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 04:00 UTC 版)
「新聞常用漢字表」の記事における「17字の復活と8字の追加」の解説
内閣が1973年6月に改定「当用漢字音訓表」と改定「送り仮名の付け方」を告示したのを機会に、新聞用語懇談会は「社会一般の慣用度が高く、適切な言い換え、書き換えがない」として、従来使用してこなかった以下の漢字の使用を認めた。これにより新聞が使用する漢字の字種は1875字になった。 新聞で削除していた当用漢字のうち再び採用した字(「補正」削除から“復活”)17字 丹 劾 唐 嚇 堪 奴 寡 悦 煩 爵 璽 罷 迅 逓 錬 隷 頒 当用漢字表外字8字 稼(カ) 溝(コウ) 塾(ジュク) 曹(ソウ) 塚(つか) 棟(トウ・むね) 洞(ドウ) 覇(ハ) この他にイタリアの略称としての用法に限って「伊」も使用可となった。ただしこの前後に日本新聞協会が発行した『新・用字用語集』(1972年)や『改定版 新聞用語集』(1976年)が掲載する漢字表は、当用漢字表外漢字8字の追加を盛り込んでいない。復活17字については『改定版 新聞用語集』の改定当用漢字音訓表に反映されている。 表外字の追加については『朝日新聞』1980年10月26日朝刊5面「読者と朝日新聞」欄、『日常語診断3』17ページ、『日常語診断4』20ページ(前掲1980年10月26日「読者と朝日新聞」欄要旨と1981年9月20日付同欄全文を再録したコラム「たいくつ帳 当用漢字と常用漢字と朝日新聞」)が説明している。『新・記者ハンドブック : 用字用語の正しい知識』(共同通信社、1973年)の「新聞当用漢字」も同様の追加を施している。 この時点で「稼」について「かせ-ぐ」の訓を朝日は認めているが、共同は認めていない。
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