12月・発表
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2013年12月19日、独立発表の記者会見 2013年12月19日付の『スポーツ報知』によって、トップクラスを多く含む現役S級選手18人(3地区からの1都1府4県の選手)が従来の日本競輪選手会(本部所在地は板橋区)から脱会して、今後この「SS11」を母体とする「新選手会」を発足させる意向という情報が、報道された。 報道の通り同日午後、帝国ホテル(内幸町)で記者会見が行われ長塚智広、武田豊樹、村上義弘、平原康多、新田祐大の5人が出席した。 選手たちの移籍(脱会)理由の一つに、2020年東京オリンピックの開催決定(2013年9月7日)があるという。「新選手会」の主な活動内容として、これを視野に入れた若手の育成活動や選手の環境作りなどを掲げた。18人の中には、選手活動と並行しながら、自転車競技(ケイリンやチームスプリント)のナショナルチームに在籍してきた者(中には五輪経験者も)が含まれており、日本競輪選手会サイドと考え方の違いがあったと見られる。なお選手たちは、あくまでも「今の競輪との両立をしながらオリンピックのメダリストも育てていきたい」という方針を表明もした。 その他に、現行の退職金(2017年まで約20%カットの方針、年金も2010年から支給が停止)・共済金制度への疑問もあったという報道もある。18人のうちのある選手は、あくまでも「お金の問題で選手会を出て行くのではない」としつつも、制度自体に問題があることを訴えていたという。 すでに退会届は18日に郵送され、19日に日本競輪選手会の本部に届いたという。19日の会見での長塚によると「60人くらいから移籍したいと言われている」とのことだった。 2013年12月27日、日本競輪選手会側の会見 この件については綱紀審議委員会に諮られた。日本競輪選手会側は27日の理事会後、同日に立川競輪場(翌28日からKEIRINグランプリ2013シリーズが開催される)にて、坂巻正巳専務理事(茨城支部長・55期)らが会見を行った。 その時点で脱会届を出している選手は4人増の計22人となっていたが、まだ「不受理としている」状況(各地区の支部長を経由しなくてはいけない不備が理由)であると発表。1月下旬に開く予定の臨時総会にて改めて、(退会扱いでなく)除名処分を審議することが全会一致で決まったことを報告した。「選手会の規則を乱した」ことを問題視してのことだった。 なお、暮れの大一番であるグランプリ直前という状況もあり、坂巻専務理事は「今回のことでお客様に心理的な要素を与えたくない」とも訴えた。
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