メリヤス編みとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 服飾 > 裁縫 > 編み物 > メリヤス編みの意味・解説 

メリヤス‐あみ【メリヤス編み】

読み方:めりやすあみ

編み物基本的な編み方で、1本の糸で一つ輪奈(わな)をつくり、次の輪奈入れてすくい出し、これを連続させるもの。表と裏編み目異なり伸縮性にすぐれる。天竺(てんじく)編み平編み


メリヤス編み

1段め(表を見て編む段)

1別鎖の裏山に針を入れて、糸をかけて引き出します

1段め(表を見て編む段)

2同じ要領で1山から1目ずつ拾い目をします。

2段め(裏を見て編む段)

3記号図の反対編み目裏目)で編みます。糸を手前に置き、端の目に矢印のように針を入れます

2段め(裏を見て編む段)

4右の針に糸をかけて、矢印のように向こう引き出します

2段め(裏を見て編む段)

5糸を引き出し、左の針から目をはずします

2段め(裏を見て編む段)

6次の目も同様に編みます

2段め(裏を見て編む段)

7左端の目まで同様に編み2段めを編み終えた状態です。

3段め(表を見て編む段)

8糸を向こうに置き、端の目に針を入れて糸をかけます

3段め(表を見て編む段)

9そのまま糸を引き出し、左の針から目をはずします

3段め(表を見て編む段)

10次からの目も同様に編みます

3段め(表を見て編む段)

113段めが左端まで編めた状態です。


メリヤス

(メリヤス編み から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/24 20:18 UTC 版)

編目の構造

メリヤス(莫大小・目利安)とは、編み物ニット)の古い呼び名。

メリヤス編み(平編み・天竺編み[1])で編んだニット生地英語版、またはそれらの生地を使用した製品を指す。伸縮性に優れ、靴下類や下着類、手袋帽子など日常衣類の多くに利用されている[2][3][4]

1本または数本の糸を輪の形にした輪奈(わな、loop)の中に次の輪奈を入れることを順次繰り返し、布状に編む。編み目形状により表メリヤス編みと裏メリヤス編みの2種類があり、編み目を作る編み針の糸の供給方向により緯メリヤス(横メリヤス)と経メリヤス(縦メリヤス)の2種類がある[2][3]

日本では編み物の伝統が弱く、17世紀後半の延宝 - 元禄年間(1673年 - 1704年)に、スペインポルトガルなどから靴下などの形で編地がもたらされた。そこで、ポルトガル語スペイン語で「靴下」を意味するポルトガル語の「メイアシュ」(meias)やスペイン語の「メディアス」(medias)から転訛した「メリヤス」が、編み物全般を指すようになった。「莫大小」という漢字は、伸縮性があり「大小がない」こととする説がある[2][3][4]。主に、武士が殿中に出仕する際の足袋を作る技法として一部武士から庶民にも広まった。

1950年代までは、機械編みによる薄地の編物全般、肌着・靴下などの伸縮性を求める衣類全般、または伸縮する生地を広く「メリヤス」と呼んだ。その後、編地の衣料が一般的になったうえ、英語などから借りた衣服関連の新たな外来語が多く使われるようになり、現代ではメリヤス(編み)という用語は主に肌着に用いられ、編地全般はニットアウターカジュアルウェアはジャージーと言われる[3][4]。そのうち、経編のニットについては「トリコット」とも称される[5][6]

脚注

  1. ^ 『メリヤス編み』 - コトバンク
  2. ^ a b c 「メリヤス」『日本国語大辞典
  3. ^ a b c d 大沼淳ほか監修「天竺編み」「メリヤス」「メリヤス編み」『ファッション辞典』文化出版局、1999年。
  4. ^ a b c 並木覚「メリヤス」『日本大百科全書』小学館、1985年。
  5. ^ トリコットとは | 川田ニット株式会社
  6. ^ ニットの知識(Knowledge of knit)|繊維業界検索なび

関連項目


「メリヤス編み」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



メリヤス編みと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「メリヤス編み」の関連用語

1
裏編み デジタル大辞泉
100% |||||

2
都腰巻 デジタル大辞泉
100% |||||

3
リリ‐ヤン デジタル大辞泉
100% |||||

4
表編み デジタル大辞泉
100% |||||

5
平編み デジタル大辞泉
100% |||||






メリヤス編みのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



メリヤス編みのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日本ヴォーグ社日本ヴォーグ社
Copyright (c) NIHON VOGUE-SHA Co., Ltd. All Right Reserved
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのメリヤス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS