Mi23【Mi23】(飼料作物)
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登録番号 | 第6505号 |
登録年月日 | 1998年 7月 2日 | |
農林水産植物の種類 | とうもろこし | |
登録品種の名称及びその読み | Mi23 よみ:Mi23 |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 池谷文夫 濃沼圭一 伊東栄作 望月昇 井上康昭 野崎國彦 藤田勝見 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,アメリカ導入のデント種の三系交雑系統「NX232」に「P3358」を交配し,これに「P3358」を戻し交配した系統から選抜,育成された固定品種であり,育成地(宮崎県都城市)における雄穂抽出期はかなり晩生,絹糸抽出期は極晩生で,粒質はD(デント),倒伏抵抗性及びごま葉枯病抵抗性の強い一代雑種親品種である。 初期生育は中,葉長はやや長,葉幅は広,葉色は中,全葉数はかなり多,稈長は長,着雌穂高はやや高,稈径は太,分げつ数は極少である。雌穂数は1.5穂,絹糸色は赤色,穂芯色は白色,穂柄角度は上向,穂柄長及び雌穂長は長,雌穂径は中,雌穂形は円筒型,雌穂重はやや軽,粒列数及び一列粒数は中,雄穂長はかなり長,枝梗数はかなり多,葯色は桃色である。種子色は黄色,種皮色は無色,粒質はD(デント),胚乳澱粉は通常澱粉,粒形は丸形,粒重は中,雄穂抽出期かなり晩生,絹糸抽出期は極晩生,雄性不稔性は無である。倒伏抵抗性及びごま葉枯病抵抗性はかなり強である。 「Na12」と比較して,稈長が長いこと,穂芯色が白色であること,穂柄長が長いこと,葯色が桃色であること,種皮色が無色であること等で,「H84」と比較して,葉幅が広いこと,絹糸色が赤色であること,雌穂長が長いこと,枝梗数が多いこと,種子色が黄色であること,種皮色が無色であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和58年に草地試験場(栃木県那須郡西那須野町)において,アメリカから導入したデント種自殖系統間の三系交雑系統「NX232」に交雑品種「P3358」を交配し,これに59年に「P3358」を戻し交配した系統を母材として,耐倒伏性及び病害抵抗性等の優れた系統及び個体の選抜,自殖を行い,62年からは宮崎県総合農業試験場(宮崎県都城市)において,系統及び個体の選抜,自殖を繰り返した後,平成2年に九州農業試験場(宮崎県都城市)において,再び自殖を行って育成された固定品種である。63年にF1組み合わせ能力検定試験を実施し,2年以降「Mi23」の名称で耐倒伏性検定試験及び特性調査等の試験を行い,5年にその特性を確認して育成を完了したものである。 |
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