M‐84
分子式: | C11H7NO5 |
その他の名称: | M-84、4-[(2,5-Dihydro-2,5-dioxo-1H-pyrrol)-1-yl]-2-hydroxybenzoic acid、2-Hydroxy-4-(2,5-dioxo-3-pyrroline-1-yl)benzoic acid、p-(Maleimide-N-yl)-o-hydroxybenzoic acid、N-(4-カルボキシ-3-ヒドロキシフェニル)マレイミド、N-(4-Carboxy-3-hydroxyphenyl)maleimide |
体系名: | 4-[(2,5-ジヒドロ-2,5-ジオキソ-1H-ピロール)-1-イル]-2-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-4-(2,5-ジオキソ-3-ピロリン-1-イル)安息香酸、p-(マレインイミド-N-イル)-o-ヒドロキシ安息香酸 |
M-84
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 05:45 UTC 版)
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セルビア軍のM-84
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性能諸元 | |
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全長 | 9.53 m[1] |
車体長 | 6.86 m[1] |
全幅 | 3.57 m[1] |
全高 | 2.19 m[1] |
重量 | 42 t[1] |
懸架方式 | トーションバー方式[1] |
速度 | 65 km/h(路上)[1] |
行動距離 | 500 - 700 km[1] |
主砲 | 125mm滑腔砲 2A46 |
副武装 | 12.7mm機関銃 M87 7.62mm機関銃 M86 |
装甲 | 560 mm |
エンジン | ディーゼルエンジン V-46TK[1] 1000馬力[1] |
乗員 | 3 名[1] |
諸元はM-84Aのもの |
M-84(セルビア語: М-84;クロアチア語: M-84)は、ユーゴスラビアで1980年代に開発された第三世代主力戦車である。ソ連で開発されたT-72Mが元となっている。
概要
ユーゴスラビアは1977年にT-72のライセンス生産を決定し、1979年にソ連と契約を行った[1]。約2年をかけて自国環境にあわせた改設計を行っており、外見上は、砲塔上部の筒状の環境センサーや砲塔前面の発煙弾発射機が追加されたことが特徴である[1]。なお、量産前に旧ソ連から50両のT-72が輸入され、乗員の訓練に使われている[1]。
M-84はユーゴスラビア人民軍に採用され、最初の量産車が完成した1984年から1991年のユーゴ解体までに500両ほどが完成したとみられている[1]。生産はユーゴスラビアを構成する各共和国の工場で分散して行われていた[1]。1988年には改良型のT-84Aの生産が開始された[1]。
ユーゴスラビア紛争などでは、分裂した各共和国に使用された。現在は、クロアチア、スロヴェニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのスルプスカ共和国で使用されている。また、一部の国ではM-84の近代化改修や発展型の開発が行われている。
この他、中東方面へも輸出された。湾岸戦争においては戦前に発注されていた発展型のM-84ABがサウジアラビアに逃れたクウェート軍に配備された[1]。湾岸戦争前にも一部が到着済みであったが、進攻したイラク軍により破壊された。新たに供給されたM-84ABは、本国奪還のためイラク軍と戦った。リビアとシリアにも輸出される予定であったが、実現しなかった。
派生型
- M-84
- 基本型。ソ連で開発されたT-72の輸出型T-72Mをもとにした発展型。
- M-84A
- 発展型。
- M-84A1
- 射撃管制装置の強化。エンジンを1,000馬力に強化。
- M-84AB
- コンピューター制御式のSUV-M-84射撃管制装置を搭載する発展型。DNNS-2昼夜間ガンサイト、新型の各種ペリスコープ、新型の通信装置、ジャイロコンパスなどを装備している。クウェートに輸出された。
- M-84AB1
- セルビア・モンテネグロで2005年に発表されたM-84ABの発展型。
- M-84ABK
- 指揮戦車型。指揮系統のための機器、地上ナビゲーター、能力の高い交信システムを搭載する。
- M-84ABN
- M-84ABに地上ナビゲーターを搭載した発展型。
- M-84A4スナイペル / M-84A4 Snajper
- クロアチアで開発されたM-84AおよびM-84ABの発展型。たんにM-84A4とも呼ばれる。SCS-84昼夜間ガンサイト、DBR-84弾道計算機、新しい俯仰・旋回装置を搭載する。
- M-84AS(M-2001)
- セルビア・モンテネグロで2004年に発表されたM-84の発展型。ロシアのT-90Sに準じた装備を持ち、新しい射撃管制装置、コンタークト5爆発反応装甲、9M119Mレフレークス砲身発射型対戦車ミサイル、アガヴァ2サーマルサイト、TShU-1-7シュトーラ1防御システムを搭載している。
- M-84ABI
- 装甲回収車型。
- M-91 ヴィホル
- クロアチアで生産。
- M-95 デグマン / M-95 Degman
- クロアチアで開発・生産されたM-84A/ABの発展型。改修版の爆発反応装甲・レーザー誘導型対戦車ミサイル発射機能などを装備。
- M-95 コブラ / M-95 Kobra
- クロアチアで開発・生産されたM-84A4の発展型。
- Mー84AS1/AS2
- 2023年より配備された最新型。国産の爆発反応装甲、各種センサー、戦場ネットワークシステム、新型砲弾を搭載している。30輌以上が発注されている。
運用国
-
セルビア
- 陸軍 - 212輌
-
クロアチア
- 陸軍 - 2024年時点で、74両のM-84戦車、2両のM-84AI戦車回収車を保有[2]。
-
スロベニア
- 陸軍 - 54輌
-
ボスニア・ヘルツェゴビナ
- ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦軍 - 82輌
- ボスニア・ヘルツェゴビナ陸軍 - 85輌
-
クウェート
- 陸軍 - 125輌
-
スロヴェニアのM-84
-
ボスニア・ヘルツェゴビナ(スルプスカ)のM-84
-
クロアチアのM-84
-
クウェートのM-84AB
-
セルビアのM-84AS
脚注
参考文献
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7
- 日本兵器研究会 編『世界の主力戦車カタログ』アリアドネ企画、2000年7月20日。 ISBN 4-384-02524-6。
M84
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/09 23:07 UTC 版)
M84
- M84 (天体) - メシエ天体。
- M-84 - 戦車。
- ベレッタM84 - 拳銃。
- D-20 152mm榴弾砲 - 榴弾砲。改良型にM-84 NORA-A。
- M84スタングレネード - 非致死性の手榴弾。
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M-84
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 01:40 UTC 版)
基本型。ソ連で開発されたT-72の輸出型T-72Mをもとにした発展型。
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