くろ‐こうじきん〔‐かうじキン〕【黒×麹菌】
黒麹菌(くろこうじきん)
黒麹菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/02 05:28 UTC 版)
従来、沖縄で泡盛の製造に用いられてきた菌種で、近年では焼酎だけでなく、その機能性から様々な食品にも使用されている。その名の通り黒褐色の胞子を形成する。クエン酸を生成することが特徴であり、温暖な地域において仕込み時の雑菌汚染防止に役立っている。但し、現在流通している黒麹焼酎に使われている黒麹菌は泡盛用の黒麹菌とは、別品種である。
※この「黒麹菌」の解説は、「種麹」の解説の一部です。
「黒麹菌」を含む「種麹」の記事については、「種麹」の概要を参照ください。
黒麹菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 05:12 UTC 版)
黒麹( Aspergillus luchuensis )はオクラトキシンA産生能を持たない種で、一般にアワモリコウジカビで広く知られている。古くから沖縄で泡盛の醸造に用いられてきたコウジカビである。クエン酸発酵が盛んで、もろみをpH3程度の比較的強い酸性に保つことができる。したがって、発酵途中での雑菌の繁殖を防ぐ効果があり、比較的気温の高い地方でのアルコール醸造に適している。黒麹は、黄麹よりグルコアミラーゼを多量に含有しているため加熱していない生澱粉を糖化することができる。 黒麹が九州地方の焼酎生産に広まったのは、1910年頃河内源一郎が泡盛の黒麹を元に「河内黒麹菌」(学名:A. niger var. awamori)を培養し、鹿児島の焼酎業者を技術指導した事による。それまで「黄麹」を用いて生産していた鹿児島の焼酎は、黒麹を用いることで歩止まりを劇的に向上させた。ただ黒麹には、1.温度管理が難しいこと、2.その胞子が持つ黒色色素が作業場を汚すこと、という難点もある。後1924年に河内は黒麹の様々な問題を解決した「白麹」を発見する。発見当時は、黒麹による醸造が既に定着していたため劇的な置き換わりは起きなかったが、1970年 - 1980年頃には殆どの焼酎生産現場で白麹が用いられるようになっていた。その後、河内源一郎商店二代目社長が白麹菌から更なる突然変異株を発見して新種の黒麹菌培養に成功する。昨今の焼酎ブームと相成り、黒麹焼酎が増えている。
※この「黒麹菌」の解説は、「麹」の解説の一部です。
「黒麹菌」を含む「麹」の記事については、「麹」の概要を参照ください。
黒麹菌と同じ種類の言葉
- 黒麹菌のページへのリンク