高速鉄道による置き換え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:19 UTC 版)
「ユーロシティ」の記事における「高速鉄道による置き換え」の解説
1987年のユーロシティ発足当時は、フランスとスイスを結ぶ国際TGVもユーロシティの一部として位置づけられていた。しかし1992年に運行を始めたドイツ・スイス間のICEはユーロシティとはされず、二国間のユーロシティを置き換えていった。TGVについても1995年に運行を始めたパリ - ブリュッセル系統などはユーロシティとはされず、これを引き継いだタリスもユーロシティとは別の種別である。ただし1996年運行開始のフランス・イタリア間のTGV(2000年より「アルテシア」のブランド名を使用)はユーロシティとされ、2010年現在においても"EuroCity Artesia"と表記されることがある。 このほか1996年からスイス・イタリア間で運行を始めた振り子式車両ペンドリーノ使用のチザルピーノもユーロシティとは別に位置づけられていた。ただし同様にペンドリーノで運行されていたチェコ・オーストリア間やスロベニア・イタリア間の列車(いずれも2010年現在は廃止)はユーロシティであった。また、2008年にオーストリアで導入されたレイルジェットも周辺国との間のユーロシティを置き換えつつある。 また、一部区間がTGVで置き換えられて区間が短縮されるとともにユーロシティから格下げされたカタラン・タルゴのような例もある。これらの影響で、西ヨーロッパからはユーロシティが姿を消しつつある。2010年時点では、ユーロシティの残っているのは中欧諸国のほかは高速化から取り残された系統が主になっている。すでにイギリス、スペイン、オランダにはユーロシティが存在せず、フランスでは東部の一部に残るのみである。
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