高等数学教程について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 04:38 UTC 版)
「ウラジミール・スミルノフ」の記事における「高等数学教程について」の解説
各巻の章構成からも明らかなように、物理数学の色彩の強い教程である。これは本書が、スミルノフ教授のレニングラード大学(当時、現サンクトペテルブルク大学)の物理学科学生に対する多年の講義に基づいて書かれているためである。高等数学教程(1) I巻[第一分冊]の訳者序文より引用する。 わが国の大学教養課程の程度の微分・積分法よりはじまり、線形代数・群論・作用素論なども含めて、函数論・微分方程式論など解析学の諸部門およびそれらと物理学との関連にいたるまでを懇切に解説したものである。その目的とするところは、これらの諸理論を単に説き来り説き去るというのではなく、物理学や科学技術の領域に必須な事柄を豊富に取り扱いつつ、数学的諸方法を十分に理解せしめ、自らこれらを駆使し得る段階にまで読者を導こうとすることにある。したがってその説明はいたるところ懇切丁寧であって、しかも全体を一貫した方針でつらぬいている。わが国においても数学やその応用に関する幾多のすぐれた著作が出版されているが、このような特徴をもった書物はその類を見ない。この書の邦訳が、わが国の多数の理工科系の学生諸君および研究者諸氏に役立つことを、訳者一同心より願う次第である。(引用終わり) 翻訳者 (50音順) 相沢貞一 伊勢幹夫 彌永昌吉 岩堀長慶 笠原乾吉 河田敬義 久賀道郎 小松勇作 斉藤正彦 渋谷泰隆 志村五郎 所沢久雄 新納文男 吹田信之 菅原正夫 杉浦光夫 谷山豊 田村二郎 中村得之 一松信 福原満洲雄 藤崎源二郎 古屋茂 三村征雄 三井孝美 村瀬一郎 森繁雄 柳原二郎 山崎圭次郎 山崎三郎 吉田耕作
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