高倉ファンの著名人や高倉を尊敬している役者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:40 UTC 版)
「高倉健」の記事における「高倉ファンの著名人や高倉を尊敬している役者たち」の解説
黒澤明は自身の「映画ベスト100」的な企画で高倉主演の山田洋次『遥かなる山の呼び声』と向田邦子原作『あ・うん』の2本を入れている。 小説家の三島由紀夫は、高倉や鶴田浩二主演の任侠映画を好み、特に『昭和残侠伝 死んで貰います』を高評価していた。三島事件当日も、事件現場となった市ヶ谷駐屯地へ向かう車内で他の「楯の会」メンバーと『唐獅子牡丹』を歌ったという。 歌手・俳優の美輪明宏は『スポーツニッポン』の連載で高倉を尊敬しているという記事を書いた。 スタジオジブリの鈴木敏夫は幼少のころから映画ファンであり、父と母の影響もあり邦画から洋画まで何でも見ていて、著書で高倉も好きな俳優にあげている。 香港の映画監督であるジョン・ウーは、『映画秘宝』2004年6月号と7月号のインタビューで高倉を憧れの映画スターの一人に挙げている。またウーの代表作『男たちの挽歌』のユンファの衣装やキャラは高倉主演の『網走番外地』や『ならず者』の影響があり、高倉主演の『駅 STATION』はリメイクしたい作品だと語っている。 文春ムック「高倉健 KenTakakura 1956-2014」によれば演出家の鴨下信一は「初心者はまず『網走番外地』から初めよ」と発言。前述の鈴木敏夫は『日本侠客伝 昇り龍』を「仁侠映画の最高傑作」としている。また同書を書評した七つ森書館の編集者・上原昌弘は同評で「わたしにとって高倉健は『幸福の黄色いハンカチ』のヒト。号泣しましたねえ。」と発言。 脚本家・小説家の野沢尚は1999年にキネマ旬報が行ったアンケートで降旗康男『駅 STATION』を選んでいる。同企画でCM作家の石井克人は高倉の『幸福の黄色いハンカチ』をベスト作品に選んでいる。 時代劇研究家の春日太一のインタビュー本で仲代達矢は、かつて「雲の上の存在」といわれ神秘性を持っていた映画俳優たちだが、インターネットなどの影響で神秘性がなくなり「役者」という重い響きが似合う俳優がいなくなった現在においても、神秘性を持つ数少ない役者として高倉の名を挙げている。 AKB48元メンバーで、現在は女優の前田敦子は映画に関する自身の著書で、高倉の『幸福の黄色いハンカチ』を好きな映画に挙げている 。 仕事への真摯な姿勢に北大路欣也も影響を受けたと述べている。
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