こまど‐しつげん【駒止湿原】
駒止湿原
名称: | 駒止湿原 |
ふりがな: | こまどしつげん |
種別: | 天然記念物 |
種別2: | |
都道府県: | 福島県 |
市区町村: | 南会津郡会津町、大沼郡昭和村 |
管理団体: | 会津町(昭52・10・11),昭和村(昭52・10・11) |
指定年月日: | 1970.12.28(昭和45.12.28) |
指定基準: | 植6 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | 平成12.03.07 |
解説文: | S44-12-019駒止湿原.txt: 福島県大沼郡と南会津郡との郡境に接した分水嶺地域に散在している湿原で、その代表的なものは水無谷地・白樺谷地・大谷地の3湿原からなっている。これらの湿原は標高約1,100メートルのブナ林地帯にあり、いずれも、渓流の源頭の平低地に成立した谷湿原状の高層湿原である。泥炭層の厚さは150センチに達するところもあり、湿原の成立がかなり古い時代に遡ることは明らかである。 水無谷地は3湿原のうち最も原始性を示し、ブナの原生林中にあり、イボミズゴケが優占し、場所によってはヒメミズゴケやワタスゲも繁茂している。白樺谷地は同じく谷頭の低凹地に発達した高層湿原で、水無谷地と同様ミズゴケが密生し、ワタスゲ・ヌマガヤ・ミズギク・ツルコケモモ・ハイイヌツゲが多い。大谷地には、上記2湿原と共通のもののほかキンコウカ・ミツバオウレンなど高山性湿原植物やニッコウキスゲ・リュウキンカなどが生育している。これら3湿原は谷湿原として代表的であり、また、この地域で低層湿原から高層湿原まで各発達段階がみられ学術上の価値が高い。 |
天然記念物: | 馬場ザクラ 馬場大門のケヤキ並木 馬背岩 駒止湿原 駒門風穴 高串アコウ自生北限地帯 高倉神社のシブナシガヤ |
駒止湿原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/12 07:56 UTC 版)

2008年7月上旬
駒止湿原(こまどしつげん)は大半が福島県大沼郡昭和村に、一部が南会津郡南会津町、にかかる標高1,100mの高層湿原。国指定天然記念物、ふくしま緑の百景に選定されている[1]。
概要
福島県の昭和村と南会津町の間には大小の湿原が散在し、駒止湿原はこのうち大谷地、白樺谷地、水無谷地の3湿原で構成される湿原である[1]。標高1,100mのブナ林地帯で、冬の積雪は3~4mに達する[1]。
学術的には低層湿原から高層湿原までの植生が段階的にみられるところが評価されている[1]。1970年(昭和45年)12月28日に、湿地の植物群落として国の天然記念物に指定された。湿原部分(三湿原)の面積は27haであるが、天然記念物に指定された範囲には周辺の森林も含まれるため指定面積は約148haである[1][2]。
大谷地、白樺谷地、水無谷地で散策できるが、大谷地の周囲は一方通行になっている[1]。
湿原内で見られる植物
ミズバショウ、ショウジョウバカマ、タテヤマリンドウ、リュウキンカ、ワタスゲ、ニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメ、サワラン,ノリウツギ、コオニユリ、ミズギボウシ、ミタケスゲ、カキラン、ネジバナ、キンコウカ、モウセンゴケ、ミズギク、オオバセンキョウ、アキノキリンソウ、ヤナギラン、ウメバチソウ、ツルコケモモ、エゾリンドウ[3]
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ワタスゲの群落(6月)
アクセス
周辺
脚注
外部リンク
固有名詞の分類
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