飲み物1杯用に小分けした袋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/19 05:37 UTC 版)
「砂糖袋」の記事における「飲み物1杯用に小分けした袋」の解説
砂糖を飲み物1杯用に小分けした袋が普及する以前、レストランなどではテーブルに砂糖壷を用意し、客がそこからスプーンで適量を掬うのが一般的であったが、これには衛生上の懸念をもつ向きもあった。もともとニューヨーク市ブルックリン区でダイナーを経営していたベンジャミン・アイぜンシュタット(英語版)は、1945年に転業してカンバーランドパッキングコーポレイションを設立してティーバッグ製造業に転じたが、一緒にダイナーを切り盛りしていた妻ベティ (Betty) の助言を得て、砂糖を小分けにした紙袋に封入することを着想し、ティーバッグ製造装置を改造して、これに成功した。以降、この小分け袋は同社の主力製品となり、後年の甘味料スイートンローの発明につながっていった。 日本では、1960年代から「ペットシュガー」などの名称で導入され、当初は10g入り程度の内容量が、徐々に小振りなものへと主流が移り、1990年代には3g程度のものも普及した。英語では「sugar sucket」などと呼ばれる細長い棒状のものもあり、日本語では「スティックシュガー」などとも呼ばれる。 デザインの多様性などから、この袋の収集を趣味とする愛好家も存在している。ギネス世界記録には「砂糖袋 (sugar packets) の世界最大のコレクション」があり、2013年5月14日現在、世界最大のコレクションは、ドイツのラルフ・シュレーダー (Ralf Schröder) のもので、1987年から収集が始められた彼のコレクションには14,502種の砂糖袋があり、最も古いのは1950年代のものだという。 1杯分に小分けされた砂糖袋。香港、2011年。 棒状の砂糖袋「sugar sucket」のコレクション。 コレクション用にデザインされた砂糖袋。様々な名画が印刷されている。
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