食性/採食方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 03:01 UTC 版)
プラテオサウルスは肉食性爬虫類(例オオトカゲ)よりも植物食性爬虫類(例グリーンイグアナ)に近い顎関節をしていた。そこに並ぶ歯は現代のイグアナと似ており、粗い鋸歯のある歯で植物を主食にしていたと考えられる(あくまでも主食の話で、場合によっては雑食性にもなった)。また歯冠の幅の最大値は他の“古竜脚類”の歯根の最大値よりも大きかった。ポール・バレットは“古竜脚類”が食べたのは植物だけでなく、時として死肉や小動物などで足りない栄養を補っていた可能性を提案している。こうした行動は現生の植物食動物でも知られている。 自由自在に動かせる長い首と先細りの口器により、プラテオサウルスは効率的な採食が可能だった。ただし後の植物食恐竜ほどは洗練されていない。具体的な方法は、口で餌を直接を噛み取って喉へ送るか、前肢で頭上の枝葉を手繰り寄せるかして頬張っていた。これに近い行動はテリジノサウルスやメガテリウムにも見られる。 現在までにプラテオサウルスから明確な胃石は発見されていない。だが近縁種(を含む大半の恐竜)で胃石が確認されている事、そして頭部の消化能力が低い(咀嚼が不得手だった)事から、かつてプラテオサウルスも日常的に胃石を保持していた可能性が高いとされてきた。こうした胃石は消化器の1つ砂嚢の中で石臼を思わせる働きをし、これで破壊された植物は消化液やバクテリアによって分解される。しかし最近では胃石の総量、重量、表面構造の研究者によって先述の“石臼説”は否定されつつあるなお恐竜の胃石はプシッタコサウルスやロウリンハノサウルス、そして現生鳥類でも確認されている。これは胃石が各系統で独自に獲得していた事を示す。
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