風小僧とは? わかりやすく解説

風小僧

作者池田あきこ

収載図書わちふぃーるど 四季の絵ばなし
出版社中央公論新社
刊行年月2003.1
シリーズ名中公文庫


風小僧

作者吉阪市造

収載図書おいらん六花
出版社企画集団ぷりずむ
刊行年月2008.3
シリーズ名ゆきのまち幻想文学賞小品集


風小僧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 07:42 UTC 版)

風小僧』(かぜこぞう)は、北村寿夫原作の『紅孔雀』に登場する忍者・風の小六の別名。および、風の小六を主役にした東映製作の時代劇。本項では時代劇版を詳述する。

テレビ

東映が製作した初のテレビ作品である[1][2][3]。全部で52話製作されているが、放送局によっては順番差し替えや未放送となっている。

1958年12月2日西日本放送(RNC)で初放送。同月には静岡放送(SBS)、RKB毎日放送(RKB)などでも放送された。1959年には三洋電機一社提供により、開局間もない日本教育テレビ(NET)にて2月3日 - 12月29日の19時00分 - 19時30分に放送された(全48話)。関西地区では、NETとネットワークを結んだ毎日放送(MBS)が3月1日に開局したため、3月3日 - 12月29日の放送であった(全44話)。ラジオ新潟テレビ(現:新潟放送)では1959年2月の時点で日曜 19:30 - 20:00に放送されていた[4]

NETでの放送では、1959年10月24日に25.4%の視聴率(世帯)を記録した[5]

少年時代を描いた第1部(第13話まで)と、成人後を描いた第2部(第14話以降)の2部構成[注釈 1]。第2部の台本ではタイトルが『続風小僧』と記された。年齢設定の変更は第1部で主演を務めた目黒ユウキが中学進学により降板したためであった[1]。第1部でも好調であったが第2部でさらに人気となり、第2部で主演を務めた山城新伍を主演として次番組『白馬童子』が制作された[1]

東映によるとネガポジフィルムは共に行方不明となっているものの、テレビドラマ版を基に再編集し、全25作に分割してある劇場用ブローアップ版のフィルムが後に発見された[6]。2016年4月に「復刻版」として東映チャンネルにて放送されている。

  • 東映ビデオ株式会社より、上記の劇場用ブローアップ版の全25作を収録したデジタルリマスター版のDVD-BOXが発売された。

第1部

奥州煙ヶ獄城城主・鈴木氏勝が元家臣の煙丸に謀殺され、煙ヶ獄城は煙丸に乗っ取られる。氏勝の子・小六は疾風之介に風神の術を学び、風小僧として風神の術を使い、煙ヶ獄城再興のため戦う。

出演
ほか

第2部

成人して城主となった小六が、風神の術や山彦剣法を使い、庶民のために悪人と戦う。

出演
  • 風小僧:山城新伍
  • 光美智子

スタッフ

  • 企画:小笠原久夫
  • 原案・北村寿夫
  • 脚本:眞弓典正、翁長孝雄、安田猛人
  • 監督:仲木睦、隅田朝二
  • 音楽:山田栄一、吉田栄治
  • 撮影:鷲尾元也、鈴木重平
  • 照明:徳永進、安田与一
  • 録音:足立満、安田俊一
  • 編集:神田忠男
  • 美術:前田清、川島泰三
  • 殺陣:島義一、谷俊夫
  • 進行:中久保潔
  • 制作:東映京都撮影所

主題歌

第一部「風小僧」
作詞:小笠原久夫 / 作曲:山田栄一 / 歌:目黒ユウキ(初期)、百合草テルミ、ポリドール・オーケストラ
第二部「風小僧」
作詞:小笠原久夫 / 作曲:吉田栄治 / 歌:青山児童合唱団
第一部と第二部の主題歌は、同名異曲である。

第一部の主題歌のカバー版としては、小笠原久夫が所有していたサンプル盤の音源を元に採譜・新たに録音したものが1983年ユピテルレコードから発売されたLP『これ知ってるかい…? 懐かしのテレビ・ラジオ主題曲集』[7]に収録された[8]

映画

山城新伍主演で制作されたテレビシリーズを再編集し、子供向け併映作品として作られたもの。

「復刻版」によると全部で25作作られている。下記3作品は1960年に劇場公開されている。

風小僧 風雲虹ヶ谷

出演
  • 風の小六:山城新伍
  • 八田睦斎:佐橋敏一
  • 久太:山本順大
  • 玉緒:光美知子
  • 上月左門:団徳麿
  • 紫野:月笛好子
  • 紅太郎:坂東京三郎
  • 清典:高松錦之助
  • 青助:神木真寿雄
  • 黄次郎:古閑達則
  • 児井武平太:島田秀雄
  • 平屋市兵衛:青柳竜太郎
  • 兵十:木島修次郎
  • 里人:石丸勝也
  • 緑:石原のり子
  • 警備の武士:唐沢民賢

風小僧 風流河童剣

出演
  • 風の小六:山城新伍
  • 八田睦斎:佐橋敏一
  • 久太:山本順大
  • 玉緒:光美知子
  • 上月左門:団徳麿
  • 河童仙人:南方英二
  • 影原一真:東日出雄

風小僧 流星剣の舞

出演
  • 風の小六:山城新伍
  • 八田睦斎:佐橋敏一
  • 久太:山本順大
  • 玉緒:光美知子
  • 上月左門:団徳麿
  • 大助:船井弘
  • 信介:田中亮三
  • のり:石原のり子
  • 福一:福本久一
  • 手古奈:藤波英子
  • 九郎:有島竜司
  • 吉次:汐路章
  • さと:不二和子
  • のりの父:近松竜太郎
  • のりの母:和歌林三津江

雑誌連載

脚注

注釈

  1. ^ 「復刻版」では、第26話 - 第39話を「第3部」、第40話 - 第52話(最終話)を「第4部」としている。

出典

  1. ^ a b c 全怪獣怪人』 上巻、勁文社、1990年3月24日、41頁。ISBN 4-7669-0962-3。C0676。 
  2. ^ 石橋春海『'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』コスミック出版〈COSMIC MOOK〉、2013年12月5日、31頁。 ISBN 978-4-7747-5853-4 
  3. ^ 『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 vol.4 特捜戦隊デカレンジャー講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年4月25日、4頁。 ISBN 978-4-06-509515-7 
  4. ^ 『新潟放送四十年のあゆみ』(1992年10月15日、新潟放送発行)69p「テレビ初期のプログラム(復元)1959年(昭34)2月」より。
  5. ^ 全国朝日放送株式会社総務局社史編纂部 編『テレビ朝日社史 : ファミリー視聴の25年』全国朝日放送、1984年2月1日、366頁。NDLJP:12276014/448 
  6. ^ 【4月から8ヶ月】幻のTVシリーズ『風小僧』を劇場版で復刻放送!![リンク切れ] 東映チャンネル 2016年3月1日
  7. ^ ユピテルレコード YL-1044 これ知っているかい・・・? (帯付)まんだらけ - 2023年6月15日閲覧。
  8. ^ 読売新聞』1983年8月19日付夕刊、11頁。

外部リンク

日本教育テレビ(NET) 火曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
(開局前)
風小僧

風小僧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 19:42 UTC 版)

わちふぃーるど」の記事における「風小僧」の解説

フォーンに住む妖精一人で、誰彼構わず駆けっこ勝負挑んでいたが、千里靴を履いていたダヤン負かされつむじ風になった

※この「風小僧」の解説は、「わちふぃーるど」の解説の一部です。
「風小僧」を含む「わちふぃーるど」の記事については、「わちふぃーるど」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「風小僧」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「風小僧」の関連用語

風小僧のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



風小僧のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの風小僧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのわちふぃーるど (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS