類似する複数の赤石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 10:05 UTC 版)
岩神の飛石に類似する利根川から吾妻川の流域にかけて散在している赤褐色の外観をもつ大小複数の岩塊についても調査が行われた。岩神の飛石にほど近い前橋市内の敷島公園の池にある「お艶が岩」、岩神の飛石から更に標高の低い高崎市の烏川中州にある「聖石」(ひじりいし)、吾妻川沿いにある中之条町の「とうけえ石」など群馬県内各所の赤石の調査が行われた。類似する赤石は浅間山の南麓にあたる長野県にも及んでおり、佐久市塚原の赤岩弁天堂の境内にある「赤岩」は、群馬県下の赤石とは反対側の浅間山南斜面を流下した岩塊と推定され、周辺には外観がよく似た小さな岩塊も多数存在することも確認された。このように浅間山の火山活動によって移動したと考えらえる岩塊は群馬県側だけでなく、長野県側を含む広い範囲に散在していることが分かってきた。 .mw-parser-output .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .trow>.thumbcaption{text-align:center}} とうけえ石。中之条町大字中之条町。中之条町指定天然記念物。1994年(平成6年)12月1日指定。東西約6.5メートル。南北約9.5メートル。高さ約5.5メートル。2018年6月2日撮影。 赤岩弁天堂。佐久市塚原。火山岩の上に建立されている。2018年6月2日撮影。 金島の浅間石。渋川市川島。群馬県指定天然記念物。1952年(昭和27年)11月11日指定。高さ4.4メートル。上面の直径東西15.75メートル、南北10メートル、周囲43.2メートル。2018年6月2日撮影。 お艶が岩。前橋市敷島公園内、群馬県立敷島公園野球場の北側に隣接する池の中にある。2018年6月2日撮影。 @media all and (max-width:720px){body.skin-minerva .mw-parser-output div.mw-graph{min-width:auto!important;max-width:100%;overflow-x:auto;overflow-y:visible}}.mw-parser-output .mw-graph-img{width:inherit;height:inherit} [全画面表示] 岩神の飛石に関連する主な赤石と火山の位置概略。岩神の飛石の供給源は比較的近い赤城火山・榛名火山・子持小野子火山ではなく、遠く離れた浅間山火山であることが解明された。 岩神の飛石に類似する主な岩塊の所在位置を上記の地図上に示したが、このうち渋川市にある「金島の浅間石」(群馬県指定天然記念物)は、1783年に発生した天明大噴火によって浅間山方面から流されてきたものであることが古文書等の記録や伝承により確認されている。その一方で岩神の飛石をはじめとする他の岩塊の供給源については確実な記録が存在せず、ここまで述べてきたように火山岩の主成分組織の対比による判別では、厳密な意味での供給源の確定は不可能であるため、岩石の特徴と前橋泥流との関係や、地質学的な観察に基づく資料を読み解いて立てた仮説に過ぎなかった。
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