顔の認識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 05:02 UTC 版)
脳内で顔の情報の処理と関わりが深いことが知られている部位として紡錘状回がある。紡錘状回は、後頭葉の一次視覚野の前下方に位置する、腹側視覚路の一部を構成する脳回である。 他人の顔や表情を検出できなくなったり、記憶できなくなる障害として、相貌失認と呼ばれる症候がある。相貌失認になった人には、顔の各部品の認知が行えるのに(たとえば、この写真の人は眉毛が濃い、鼻が高い、など)、その人物が誰であるかが分からない、といった事が起きる。例えば自分や自分の家族の写真を見せられた時、肌が白い、おでこが広い、といったことは判断できるのに、それが誰の写真なのか分からない、といったことが起きる。これは先天的な疾患としても、後天的な脳の損傷によっても引き起こされる。 建物などで、やや高いところに窓が2つ並んでいると、顔に見えることがある。また、人は、天井のしみなどに幾何学模様があると、その中に顔らしいものを見分ける場合がある。これは類像現象とも呼ばれている。この現象は木々や雲、湖面、岩や火星の山に対しても起きる。人類学者スチュアート・ガスリーはこれが文化普遍的な現象であることを突き止めた[要出典]。このような現象は、人には複雑なパターンから顔を優先的に見分ける(時には誤作動する)生得的な機能があるため[要出典]、と考える研究者もいる。心霊写真の多くもこの現象によって説明できると、多くの心理学者は考えている。[要出典]のだという。-->最近のデジタルカメラでは顔認識という機能を持つ機種も登場した。画面上から顔と判断できるパターンを探し、自動的にそれにピントを合わせる、というものである。
※この「顔の認識」の解説は、「顔」の解説の一部です。
「顔の認識」を含む「顔」の記事については、「顔」の概要を参照ください。
- 顔の認識のページへのリンク