音楽/スタイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 07:24 UTC 版)
「フェルディナンド・カルッリ」の記事における「音楽/スタイル」の解説
カルッリは、彼の生きた時代では最も多作な作曲家の一人であった。ギター演奏のために400曲以上の作品のほか、ギターといろいろな楽器の合奏のために無数の曲を書いた。最も影響力のある仕事は、1810年発表された古典期最初の「ギター教則本、作品番号27」である。後にカルカッシ教則本と繋がるものであった。末尾にある「生徒と先生用2重奏曲」は大変有益なものであるが、世界中で出版されるときに切り離されてしまった。原典版はミンコフより出版されていたが、現在は入手不可能である。わが国では、不運なことに先にカルカッシ教則本が米国から先に輸入された為、原典版カルリ教本が輸入されることがなかった。クラシック・ギターを学ぶ学生の指導に今も広く使われているが、本来の意図する在り方から離れた抜粋でしか使用されていない。他にもギター伴奏によるソルフェージュ教本も出版。また、カルッリは息子のグスタボ(英語版)とギターとピアノ合奏曲を数曲作った。また、室内楽団と他のアンサンブル作品も書いた。 多くのクラシック・ギターリストが、カルッリの作品を幾度もレコーディングしてきた。1980年代のイギリスでは、デュオ・ト長調(Duo in G) 作品番号34がSF/テレビゲーム「ザ・アドベンチャー・ゲーム」のカルト主題曲として間接的にかなり好評を得たが、カルッリの最も有名な作品は、間違いなくアレキサンダー・ラゴヤとジャン=ピエール・ランパルによりレコーディングされた「ギターとフルートのためのデュエット」である。前述したデュオ・ト長調(Duo in G)もまた、何度もレコーディングされているが、ジュリアン・ブリームとジョン・ウイリアムスによるものが最も有名である。
※この「音楽/スタイル」の解説は、「フェルディナンド・カルッリ」の解説の一部です。
「音楽/スタイル」を含む「フェルディナンド・カルッリ」の記事については、「フェルディナンド・カルッリ」の概要を参照ください。
「音楽スタイル」の例文・使い方・用例・文例
- 音楽/スタイルのページへのリンク