青梅電気鉄道ト121形
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「国鉄ト24000形貨車」の記事における「青梅電気鉄道ト121形」の解説
トム1000形は、1921年(大正10年)に梅鉢鉄工所で30両が製造された15t 積みの二軸無蓋車で、製造当時の形式番号はト121形(ト121 - ト150)である。1926年8月に、自社工場で全車が24t 積み三軸車に改造され、ト1001 - ト1030となったが、1928年の荷重記号付与によりトサ1000形(トム1001 - トム1030)となった。改造は、側板上部に板1枚を継ぎ足して容積を増したが、その容積の増加割合は約9%にとどまっており、荷重15t から24t への増量は、比重の大きい砂利輸送用としたためと推定される。これらのうち20両は、1943年(昭和18年)10月に空気制動装置取り付けスペースを捻出するため15t 積み二軸車に復元された。1944年(昭和19年)4月の戦時買収により、二軸車20両は既存のトム5000形(トム10324 - トム10343)に編入され、三軸のまま残ったものはトサ1形(2代。トサ1 - トサ10)に改称された。トサ1形については、少数の異端形式であるうえ、ブレーキシリンダーを装備していなかったため、早期淘汰の対象となり、1950年(昭和25年)の特別廃車により消滅した。
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