霊菌 [Serratia marescens]
霊菌
| 和名：霊菌 |
| 学名：Serratia marcescens |
| 分布：全世界 |
| 写真（上）：Serratia marcescens に感染したマツノマダラカミキリ幼虫 |
| 説明 Enterobacteriaceae科に属する細菌。本細菌はグラム陰性の小桿菌で，通性嫌気性であり，自然界の至る所に存在し，水，土壌，牛乳や他の食物からは一般的に腐生菌としてみつかる。本菌の中で昆虫に病原性のあるものは，野外の昆虫では低頻度で発生するにすぎないが，室内で飼育された昆虫ではよく流行する。通常赤い色素を産生するので，本菌の感染により死んだ昆虫の体も赤みを帯びる。感染を受ける昆虫は，直翅目，鞘翅目，膜翅目，鱗翅目，双翅目などに及ぶ。本菌は昆虫の消化管内に存在する間は病原性を示さないが，一度血体腔に侵入すると急激に増殖して，敗血症を引き起こす。血体腔への侵入の成否は寄主の生理状態に依存するところが大きい。 |
「霊菌」の例文・使い方・用例・文例
- 霊菌という細菌
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