隠蔽工作の最高意思決定機関MJ-12
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「ミルトン・ウィリアム・クーパー」の記事における「隠蔽工作の最高意思決定機関MJ-12」の解説
1955年にネルソン・ロックフェラーは役職を変え、「調整計画するグループ(planning coordination group)」と呼ばれる機関の長に就いた。証拠となるものは1954年に書かれたメモである「NSC54-10」と「NSC54-11」である。そのグループのメンバーはロックフェラー、国防省代表、国務省代表、CIA長官であった。彼らはまもなく「5412委員会」あるいは「特別グループ」と呼ばれた。 マジョリティー12(MJ-12)は、ロックフェラー、CIA長官アレン・ウェルシュ・ダレス、国務長官ジョン・フォスター・ダレス、国防長官チャールズ・E・ウィルソン、(陸海空軍)統合参謀本部議長アーサー・W・ラドフォード、FBI長官ジョン・エドガー・フーヴァー、外交問題評議会(CFR)の委員会からの6人、で構成された。この人々は「ワイズメン(賢人)」のメンバーとして知られており、永年にわたりのCFRの鍵となるメンバーであった。 彼らは自らを「ジェーソンスカラー」と呼ぶ「秘密の学者社会」の古参のメンバーであった。「ジェーソンスカラー」はハーバード大学やイェール大学出身であり、「スカル・アンド・ボーンズ」や「スクロールアンドキー(en:Scroll and Key)」と呼ばれる大学内の秘密結社からメンバーをリクルートしていた。このように大学には最高機密として隠された一面がある。 MJ-12にメンバーを送った「ワイズメン」の中で最も重要かつ影響力を持った人々は、ジョン・マックロイ(en:John J. McCloy)、ロバート・A・ラヴェット、W・アヴェレル・ハリマン、チャールズ・E・ボーレン、ジョージ・ケナン、ディーン・アチソンらであった。MJ-12はCFRや、後に三極委員会と呼ばれる組織などを創設した。ゴードン・ディーン(en:Gordon Dean)、ジョージ・H・W・ブッシュ、ズビグネフ・ブレジンスキー などはそれらの組織のメンバーであった。報道関係者が三極委員会の会合の目的を尋ねるようになってきたため、隠蔽のために、1954年に「クウォンティコ会合」が開かれた。そのグループは「クウォンティコII」として知られ、ジェーソンスカラーのメンバー35名で構成されていた。(ウィリアム・クーパーは35名の名簿リストを公表した。)) クォンティコ会合での研究の結果、宇宙人の存在は一般大衆には教えられるべきではない、と結論された。そのことが経済崩壊を引き起こし、宗教構造の崩壊を引き起こし、無政府状態を引き起こすからという理由であった。最初のMJ-12はアメリカのことを考慮して構成されたが、次第に、大統領から力を奪い取り、陰の政府の形成、アメリカ人に対し麻薬を売るなどして悪徳化した。 ヘンリー・キッシンジャーはその会合に深くかかわっていた。おそらく、会合での宇宙人問題の暴露は彼にとって大きな衝撃となった。彼の妻や友人たちの証言によると、普段は紳士的でチャーミングあったキッシンジャーはその会合の間別人のようであった。「まるで別世界に住んでいたかのよう」に無言の生活を送り、二度と以前のような姿を見せなくなった
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