関連用語・表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:31 UTC 版)
「キャラ (コミュニケーション)」の記事における「関連用語・表現」の解説
キャラリング 前述したようにその場その場に応じてキャラを使い分けること。 キャラがかぶる 「かぶる」とは、若者言葉で重複することを意味し、「キャラがかぶる」とはグループ内に同一の(あるいは類似した)キャラの者が複数存在することをいう(キャラかぶりということもある)。キャラの重複は当事者間での競争を招いて敗者がそのグループから排斥される可能性もあり、タブーとされる。 これはテレビ番組でのキャスティングのときから日常生活まで広く使用される表現で、鷲田清一は一般の視聴者が番組を制作するディレクターのような視点を持ち始めたのだと述べている。さらに、「自分の居場所が無い」「自分の居場所を探す」というような言い回しをするときの「居場所」とは、キャラがかぶっていない場所なのかもしれないとしている 実際に瀬沼文彰が若者に対して行ったアンケート調査では過半数が「キャラがかぶっても抵抗は無い」と答えている。ただし、そもそもグループ内ではキャラがかぶらないように発生していくものであって実際にキャラがかぶることは少ない(キャラがかぶったことを経験している人が少ない)から、「抵抗がある」と答える人も少なかったとも考えられる。 キャラが薄い/濃い キャラが薄いとは、存在感がない(キャラが十分に確立されていない)こと。キャラが濃いはその逆で、前述の(同一グループ内における)「キャラかぶり」が発生した際にはかぶった相手よりも濃いキャラになるという対処法が考えられる。 キャラチェンジ 一度設定されたキャラを変更すること。学校内でのキャラ設定は固定性が強いため「いじられキャラ」「いじめられキャラ」などに設定されてしまった場合の挽回は難しいとされる。スクールカーストものといわれる物語群の中でいえば、木堂椎の『りはめより100倍恐ろしい』では中学時代に「いじられキャラ」だった少年が高校でキャラを変更して人気者になろうとするさまが描かれ、白岩玄の『野ブタ。をプロデュース』ではいじめを受けている状態の少年(テレビドラマ版では少女)を、別の少年が(深刻ないじめとの対象にはならない範囲での)「いじめられキャラ(いじられキャラ)」としてプロデュースし直そうとするところから物語がスタートする。さらに省略してキャラチェンあるいはキャラ替えとも。 自己啓発の一環としてネガティヴなキャラからポジティブなキャラへ変更することが推奨されることもある。 キャラ立ち 「キャラが立つ」とは個性が際立っているという意味で若者の間では肯定的に使われている。テレビ番組の製作業界で使われていた専門用語に由来し、特に演技として意図的に構築された性格ではなく、素のままの性格というニュアンスがある。 2007年9月の自由民主党総裁選挙でも麻生太郎が自分自身について「キャラが立っている」という表現を使用している。 他者から見た自分らしさを確立するという意味で「キャラを立てる」という表現をすることもある。 陽キャラ・陰キャラ 陽気なキャラクターの人を「陽キャラ(ようキャラ)」と呼び、陰気なキャラクターの人を「陰キャラ(いんキャラ)」と呼ぶ。それぞれ「陽キャ」「陰キャ」と略すことがある。スクールカーストでは、陽キャラが上位に属し、陰キャラが下位に属すとされる。これを気にしすぎるのは陰キャラとも言われる。陽キャはポジティブで人見知りをせず、流行やおしゃれにも気をつかえる人が多いのも特徴である。1980年代から1990年代半ば頃のネアカ・ネクラに近い言葉。
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