開発最終期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/06 03:36 UTC 版)
「.338ラプア・マグナム」の記事における「開発最終期」の解説
現在の.308ラプア・マグナム実包は、フィンランドの装弾メーカーであるラプア (正式には1998年から Nordic Ammunition Group (Nammo)(英語版) の一員であるナーモ・ラプア) とともに、フィンランドのライフルメーカーサコー(英語版)とイギリスのライフルメーカーアキュラシー・インターナショナルとの共同事業として開発された。 ラプアは .338/416 実包を再設計することとした。この新しい設計においては、ケースのウェブとウェブ直後の側面を厚くすることと冶金的に強化することが重視された。現代のソリッド・ヘッドケースでは、ケースの硬さが塑性変形を受ける前の最大圧力限界を決定する主な要因となる。ラプアは、強化されたより厚いケースのウェブとウェブ直後の側壁だけでなく、ヘッドとウェブ(硬い)からマウス(柔らかい)までの硬度分布を作ることによってこの問題に立ち向かった。これにより非常に耐圧性の高いケースとなり、高い圧力を使用できるようになって元の目標速度の 15 m/s (50 ft/s) 以内まで迫った。同様にラプアは 16.2グラム (250 gr) の.338口径 ロックベース B408 フルメタルジャケット弾も設計しており、これは.30口径のロックベース弾頭の形状をモデルとしている。その結果、1989年に.338ラプア・マグナム実包は C.I.P.(英語版) (Commission Internationale Permanente pour l'Epreuve des Armes à Feu Portatives) に登録された。また、オランダ軍が調達したことによって NATO で成文化された。 .338ラプア・マグナム弾は 7.62×51mm NATO弾 のような標準的な軍用装弾と.50 BMG 実包を発射する大型の重量のあるライフルとの間のギャップを埋めるものである。また銃身の摩耗が激しく、これは訓練で年間に数千発撃つような軍の狙撃兵にとっては重要なことである。すべてのほかの同等なマグナム・ライフル実包と同様に.338ラプア・マグナム弾のリコイルは強力である。適切な銃床と有効なマズルブレーキの使用によって、リコイルが誘発する問題を減らすことができ、正確な射撃を行えなくなる前に射手はより多くの装弾を撃つことができる。良質の工場装弾、複数の弾頭重量、工場製の特殊利用装弾のすべてが利用可能である。 民間における人気の高まりによって、.338ラプア・マグナム弾用に設計された高品質のタクティカルな競技用(セミ)カスタムボルト式ライフル銃が複数販売されてきている。これらの(セミ)カスタムのボルト・アクション銃では他の上質なライフルと照準用の部品を使用してスポーティングあるいは射撃用ライフルを組み立てる。
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