閉館の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 07:46 UTC 版)
1960年(昭和35年)6月に東京都が新宿副都心計画を発表し、1960年代には淀橋浄水場が廃止され西新宿は著しい発展を遂げた。その当時に駅施設が構築された新宿駅は老朽化が進み、駅の東西が線路で分断され構造も複雑でわかりにくく、駅前にも歩行者のための空間が少ないことが問題となっている。 そのため、2018年3月に東京都と新宿区が新宿駅西口再開発の都市計画「新宿の拠点再整備方針~新宿グランドターミナルの一体的な再編~」を策定し「新宿グランドターミナル」として、鉄道事業者と共に新宿駅と駅前広場、駅ビルなどを一体的に整備する方針を定めた。2040年代の完成を目指し、駅前広場の改修や駅の東西を結ぶデッキを線路上に建設するなどとしている。 この都市計画を受け、東京地下鉄と小田急電鉄の共同事業により、小田急百貨店新宿店本館と小田急新宿駅などを一体的に高さ260m・48階建ての超高層ビルに建て替える計画が進められており、2022年度に着工、2029年度の完成を予定している。それに先行してメトロ食堂街の閉館が決定された。 2020年9月30日をもって閉館することが同年8月26日に公式サイトで発表され、1966年の開業以来、54年の長きにわたり営業してきた歴史に終止符を打つこととなった。 閉館を前に、同年9月1日から9月25日まで「ありがとうフェアFinal 2020」として抽選会が開催され、店舗では限定メニューなどのサービスが行われた。フェア終了後の9月26日から最終日までは、記念品として利用客にオリジナルマスクケースが配布された。 食堂街としての運営は終えているが、 2021年1月現在も「永坂更科 布屋太兵衛」「肉の万世」「万世麺店」の3店舗は営業を続けている。また「墨繪」はレストランが新宿センタービルに移転、パン売店が新宿ミロードモザイク通りに開店予定となっている。
※この「閉館の経緯」の解説は、「メトロ食堂街」の解説の一部です。
「閉館の経緯」を含む「メトロ食堂街」の記事については、「メトロ食堂街」の概要を参照ください。
- 閉館の経緯のページへのリンク