閉館と京都シネマの開館
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「京都朝日シネマ」の記事における「閉館と京都シネマの開館」の解説
京都朝日シネマの経営は黒字だったが、ヘラルドグループの方針転換で閉館が決定し、2003年1月29日に閉館した。閉館間近には『ワンダフルライフ』(是枝裕和監督)などが上映され、是枝監督も来館した。1月25日にはフィナーレ企画「映画の天使」と題して、撮影監督である宮川一夫と映画評論家である淀川長治の対談が行われた(対談自体は1989年に行われたもの。淀川は1998年、宮川は1999年没)。最終上映作品は京都を舞台にした『お引越し』(相米慎二監督)であり、狂言師の茂山千之丞による手締めで閉館が惜しまれた。京都朝日シネマの閉館により、京都市内のミニシアターは九条大宮の京都みなみ会館のみとなり、京都みなみ会館がアート系作品の上映に関して中心的な役割を担った。 京都朝日シネマの閉館を惜しむ声は京都の映画ファンだけでなく、関西中の、また全国の映画ファンの中から上がった。支配人の神谷雅子も閉館を残念に思う一人であり、閉館後も上映会の開催とニューズレターの発行を行った。京都朝日シネマの存続を願う署名は北海道から沖縄まで7,000人分が集まった。神谷が中心となって株式会社如月社を設立し、ミニシアターの開館を模索。京都朝日シネマ閉館から約2年後の2004年12月4日、四条烏丸の複合商業施設COCON KARASUMAに京都シネマが開館した。
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