鍋島色絵桃文大皿
主名称: | 鍋島色絵桃文大皿 |
指定番号: | 2493 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1984.06.06(昭和59.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1枚 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 『有田皿山創業調』(鍋島家内庫所蔵)によれば、肥前鍋島藩の御用窯は寛永五年(一六二八)有田郷内山の岩谷川内の窯場に始まり、その後寛文初年には南川原に移窯、さらに延宝三年(一六七五)には大川内山に再び窯を移したという。以後、藩直轄の御道具山として組織を整え、本格的な活動をはじめ、延宝年間から元禄年間にかけて最盛期を迎えたと推測される。 この皿はその最盛期の制作に成るものと考えられる色絵の尺皿である。器形は典型的な最盛期の木盃形を成し、見込みには染付地に赤・黄・緑の釉彩を施す色絵鍋島独自の絵付により、桃樹を背景に手前に大きく桃果を配す遠近感のある構図を円形の内に巧みに図案化している。図様の描写は写実的であり、よどみのない染付の骨描き、赤絵の線描など完成度が高く、特に桃果にみる染付のぼかし、赤絵の線描など色絵鍋島特有の優れた技巧を示している。最盛期の色絵鍋島を代表するものの一つである。 |
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