鉄鋼業進出とは? わかりやすく解説

鉄鋼業進出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:23 UTC 版)

名古屋電灯」の記事における「鉄鋼業進出」の解説

木曽川電力」も参照 第一次世界大戦による大戦景気背景に、福澤余剰電力利用した工業起業計画し名古屋電灯顧問となっていた技師寒川恒貞にその調査命じた。これに対して寒川フェロアロイ合金鉄)や特殊鋼などを製造する電気製鋼提案したことから、名古屋電灯では同事業へ進出することとなった。まず1915年2月より熱田発電所一角において実用化向けた試験開始同年10月には社内に「製鋼部」を新設し試験結果受けて工場着工した1916年8月19日工場操業開始とともに名古屋電灯製鋼部を独立させ資本金50万円の「株式会社電気製鋼所」を設立する操業開始大戦中の鉄鋼価格高騰期に重なったため、開業早々年率10パーセント配当をなすなど電気製鋼所業績当初から順調であったこのような電気製鋼所好調受けて名古屋電灯では1917年大正6年6月社内に「製鉄部」を設置し電気銑鉄生産するという電気製鉄研究着手する電気製鉄についての詳細木曽電気製鉄#電気製鉄事業の展開参照)。工場名古屋市内に建設され、この製鉄部と先述臨時建設部をあわせて独立させた木曽電気製鉄設立1918年9月8日とともに操業開始した。こうして銑鉄生産始めたものの、技術的な問題発生したため間もなく生産中止されている。そのため木曽川水利権確保するための看板として注目集めていた新事業電気製鉄利用されただけとも言われるその後製鉄部は銑鉄製造から鋳鋼製造へと転換した木曽電気製鉄その後大同電力となったが、電気事業に対して副業となった製鉄部門1921年11月同社から分離され大同製鋼初代)となった。翌1922年大正11年7月大同製鋼電気製鋼所より鉄鋼部門現物出資の形で引き受け名古屋電灯母体とする鉄鋼メーカー大同製鋼改め大同電気製鋼所一元化された。この大同電気製鋼所は後の大同製鋼2代目)で、現在の大同特殊鋼前身にあたる。一方鉄鋼部門分離した電気製鋼所は、長野県木曽地域供給区域とする木曽川電力として1942年昭和17年)まで存続した。

※この「鉄鋼業進出」の解説は、「名古屋電灯」の解説の一部です。
「鉄鋼業進出」を含む「名古屋電灯」の記事については、「名古屋電灯」の概要を参照ください。

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