鉄系超伝導体とは? わかりやすく解説

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てつけい‐ちょうでんどうたい〔‐テウデンダウタイ〕【鉄系超伝導体】

読み方:てつけいちょうでんどうたい

超伝導を示すを含む酸化物従来強磁性超伝導向かない考えられていたが、2008年絶対温度55度という銅酸化物次いで高い転移温度をもつ鉄系超伝導体が発見された。しかしその発現機構明らかになっておらず、研究進められている。鉄系超伝導物質


鉄系超伝導体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 09:47 UTC 版)

高温超伝導」の記事における「鉄系超伝導体」の解説

詳細は「鉄系超伝導物質」を参照 結晶構造としてはFeイオン正方格子形成しており、Fe3d軌道フェルミ面構成するFe同士金属結合になっている考えられヒ素などのプニコゲン元素Feと強い共有結合作り構造安定化させている。このため電子ドープ行なう反強磁性スピン配列消え超伝導転移温度高くなるという解釈もできる。 LnFeAsO1-XFXの母物質の一つであるLaFeAsOの測定では、160K(約マイナス110付近正方晶から斜方晶への転移起きることがわかっている。この付近温度では比熱ピーク見られLaランタン)のスピン格子緩和時間発散してスピン配列生じている。Feスピン配列はFeAs平面内でa軸とb軸の長さ等しいが、160K以下では両者長さに差が生じ反強磁性的な整列状態になる。これらの結果より、140Kがネール温度相当すると見られる

※この「鉄系超伝導体」の解説は、「高温超伝導」の解説の一部です。
「鉄系超伝導体」を含む「高温超伝導」の記事については、「高温超伝導」の概要を参照ください。

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