金融スキャンダル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 04:45 UTC 版)
「イップ・マン 継承」の記事における「金融スキャンダル」の解説
中国大陸公開に際しては、制作側プロデューサーであるレイモンド・ウォンが2億元(約34億8000万円)とも3億元(約55億8000万円)ともいわれる金額で、中国本土での配給権を売っていたために、中国側配給会社、大銀幕(北京)發行公司の親会社にあたる上海快鹿投資グループに疑惑が集中。それに対し快鹿投資グループは、広電総局の調査に積極的に協力し、噂は悪質なデマであると反論。「作品は海外で好評を得て興行収入も高い。自ら偽装を映画館に指示しておらず、この件を捏造したネットユーザーや報道に対し法的手段も辞さない」と声明を発表した。 しかし、この快鹿投資グループの関連会社が、規制のない中国インターネット金融P2Pで、本作クランクイン後より公開直前にかけ複数回にわたり「映画投資ファンド」となる元金保証の金融商品を販売していたことから金融スキャンダルに発展。融資側にもグループの関連やダミー会社が多数含まれていたこと、投資の見返りに中国での純興行収入の55%を受け取る契約を交わした関連会社の株価が、公開までの5か月間で700%急騰したことなどが明らかになった。 その複雑な資金の流れや、急速に膨張した映画産業と金融イノベーションが絡み合った構造と、かねてから問題視されていた中国大陸特有の興収偽装の裏側などを、経済紙や一般紙が一斉に取りあげ、グループぐるみの株価操縦行為、脱税、そしてマネーロンダリングの疑いがあることを報道した。
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