金剛院_(舞鶴市)とは? わかりやすく解説

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金剛院 (舞鶴市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 06:06 UTC 版)

金剛院
三重塔(重要文化財)
所在地 京都府舞鶴市鹿原595
位置 北緯35度28分35.3秒 東経135度26分49.0秒 / 北緯35.476472度 東経135.446944度 / 35.476472; 135.446944座標: 北緯35度28分35.3秒 東経135度26分49.0秒 / 北緯35.476472度 東経135.446944度 / 35.476472; 135.446944
山号 鹿原山 かわらさん
院号 金剛院
宗旨 真言宗
宗派 真言宗東寺派
本尊 波切不動明王
創建年 伝・天長6年(829年
開山 伝・真如法親王(高岳親王
正式名 鹿原山慈恩寺金剛院
別称 丹後のもみじ寺
札所等 関西花の寺二十五霊場第3番
文化財 三重塔、木造執金剛神立像、木造深沙大将立像ほか(重要文化財
制札1枚(重要美術品
本堂、金剛院聖教類1,646点(府指定有形文化財
公式サイト 関西花の寺25カ所霊場会 第三番 金剛院
法人番号 4130005011802
金剛院
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金剛院本堂

金剛院(こんごういん)は、京都府舞鶴市にある真言宗東寺派寺院山号は鹿原山。寺号は慈恩寺。本尊は波切不動明王。寺の周辺地域は金剛院京都府歴史的自然環境保全地域に指定されている[1]江戸時代細川幽斎(藤孝)が作庭したという鶴亀の庭[2]とともに植樹したが有名で、「丹後のもみじ寺」と呼ばれ[3]、特に秋には多くの参拝がある。三島由紀夫の小説『金閣寺』の舞台の一つでもある。

歴史

『金剛院慈恩寺縁起』(元禄11年(1698年))によれば、天長6年(829年)に真如法親王(高岳親王)によって高野山から弁才天が勧請され、創建されたという[3]平城天皇の第3皇子の高岳親王は嵯峨天皇皇太子となったが、薬子の変に連座して皇太子位を廃された。親王は後に空海の弟子となり、真如法親王と呼ばれた。

本尊は当初は阿弥陀如来であったが、縁起によれば永保2年(1082年)に白河天皇比叡山無動寺から相応和尚作という不動明王像を勧請し再興したとする。翌永保3年(1083年)には三重塔も建立された。その際、天皇は当院に慈恩寺という寺号を下賜している[3]

久安2年(1146年)には美福門院により再々興されたという[4][5]

なお、当院とその周辺の寺有地では、モミ林、シイカシ林、シイタブ林などの自然が維持されており、境内一帯も数百本のモミジで知られており、1997年平成9年)9月12日に金剛院京都府歴史的自然環境保全地域(106.38 ha)に指定されている[1]

境内の南には鹿原公園がある。

境内

  • 本堂(京都府指定有形文化財
  • 雲山閣 - 本堂と渡り廊下で繋がっている。拝殿。舞台造り。
  • 鐘楼
  • 弁財天
  • 三重塔重要文化財) - 室町時代の再建。金剛院塔婆ともいう。
  • 弘法の滝
  • 宝物殿
  • 本坊(庫裏)
  • 庭園「鶴亀の庭」(京都府指定名勝) - 小池庭ともいう。細川幽斎の作庭という[2]
  • 千年ガヤ(舞鶴市指定天然記念物
  • 山門
  • 高岳親王の墓
  • 奉行杉 - 当院を含む地域一円は平安時代後期には「志楽庄」と呼ばれた地域で、平忠盛の子の清盛が支配したこともある地域である。当院の参道の入り口付近にそびえる、高さ約25メートルの巨大な木は「奉行杉」と呼ばれ、当院の造営奉行を命じられた忠盛が植えたとの言い伝えがある。

文化財

重要文化財

重要美術品

  • 制札 1枚 - 京都府指定有形文化財でもある。

京都府指定有形文化財

  • 本堂
  • 金剛院聖教類 1,646点
  • 制札 1枚 - 重要美術品でもある。

京都府指定名勝

  • 金剛院庭園

舞鶴市指定有形文化財

  • 木造不動明王立像
  • 金剛院梵鐘 1口
  • 金剛院金銅独鈷杵 1口
  • 金剛院金銅独鈷杵・金銅三鈷杵 2口
  • 金剛院金銅密教法具 14口

舞鶴市指定天然記念物

  • カヤ(千年ガヤ) - 京都の自然200選にも選ばれている。

京都府決定文化財環境保全地区

  • 金剛院文化財環境保全地区

催事

  • 毎月28日午前8時 - 不動
  • 11月 - もみじまつり

前後の札所

関西花の寺二十五霊場
2 楞厳寺 - 3 金剛院 - 4 高源寺

所在地

  • 京都府舞鶴市鹿原595

アクセス

周辺

脚注

  1. ^ a b 金剛院京都府歴史的自然環境保全地域”. 京都府. 2024年10月7日閲覧。
  2. ^ a b 文化財』金剛院https://konngouin.lovepop.jp/newpage3.html2025年4月17日閲覧 
  3. ^ a b c トップページ”. 金剛院. 2025年4月17日閲覧。
  4. ^ 平凡社地方資料センター 1981, p. 690.
  5. ^ 圭室 1992, p. 257.

参考文献

関連項目

外部リンク




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