量産車両の製造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 05:10 UTC 版)
「横浜市交通局10000形電車」の記事における「量産車両の製造」の解説
先行車両の試験結果を反映し、量産車両では以下の点で仕様が変更された。 外観では側面戸袋部のカラーバンドを青色の「ビビッドブルー」からグリーンラインの緑色のカラーバンドに変更した。先頭車両では乗務員室後部外板戸袋部に設けていた換気口を省略した。視認性向上のため、尾灯の取り付け位置を約20mm車体中央寄りの設置とした。 車内は基本的な仕様は先行車両のものを踏襲している。変更点はドア横の車内情報表示装置のモニター画面のカバー形状を角ばった形状から丸みのあるものへと変更した。座席端部のガラス製袖仕切りは、破損した場合に備えて交換が容易な取付け構造へと改善した。 制御装置、補助電源装置、台車、主電動機などの走行機器類は特に変更されていない。なお、側面戸袋部のカラーバンド色変更と車内情報表示装置のカバー形状変更は先行車両についても、仕様統一のために改修が実施された。 この量産車両は2007年(平成19年)7月から製造が開始された。最初に4両編成1本(第03編成)が落成し、神戸から横浜へ甲種車両輸送された。同年8月に4両編成2本(第04・第05編成)8両、同年9月頃に4両編成5本(第06 - 第10編成)20両、そして翌2008年2月頃に4両編成5本(第11 - 第15編成)20両も落成し、開業時に必要な編成すべてが出揃った。 第03編成以降の編成の甲種輸送は、兵庫駅→大船駅→横浜羽沢駅→川崎貨物駅→鶴見駅→東高島駅→桜木町駅→根岸駅→横浜本牧駅の経路で行われた。横浜本牧駅からはトレーラートラックで川和車両基地へと搬入された。
※この「量産車両の製造」の解説は、「横浜市交通局10000形電車」の解説の一部です。
「量産車両の製造」を含む「横浜市交通局10000形電車」の記事については、「横浜市交通局10000形電車」の概要を参照ください。
- 量産車両の製造のページへのリンク