量産車からの運転台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 14:52 UTC 版)
「新幹線E3系電車」の記事における「量産車からの運転台」の解説
従来の新幹線車両の運転台は形式ごとに設計・製作をしてきたが、設計・製作時間の短縮や運転士の取り扱い共通化のため、量産車では以下のコンセプトで設計を行った。 運転士の操作性、居住性の追求 デザイン性の追求 製作面を含めたコストダウン追求 さらに製作期間の短縮とコストダウンのため、運転台計器パネルやマスコンテーブル周辺は、FRP成形品によるモジュール構造を採用した。車両への搬入前にアウトワークにおいて組み立て、調整後に一部解体、再度車内で組み立てる方式を採用した。 この運転台は当時、JR東日本の新幹線車両で最も狭くなるE2系に適合するものとして開発したものであるが、本系列量産車においても適用されている。また、量産車からはマスコンハンドルおよびブレーキ操作器のハンドル形状を変更した。 速度計は本系列およびE2系より液晶モニター(LCD)画面に表示するグラスコックピット方式を採用した。このほか、運転支援表示用および車両情報表示用の2画面、計3画面の液晶モニターを配置する。 量産先行車では列車無線、構内無線、車内放送用として乗務員室(運転台・車掌室)に6台の送受話器(ハンドセット)を配置していたが、量産車ではスペースの有効活用を図るために統合を行い、送受話器(ハンドセット)3台に集約した。
※この「量産車からの運転台」の解説は、「新幹線E3系電車」の解説の一部です。
「量産車からの運転台」を含む「新幹線E3系電車」の記事については、「新幹線E3系電車」の概要を参照ください。
- 量産車からの運転台のページへのリンク