釋日本紀とは? わかりやすく解説

しゃくにほんぎ【釈日本紀】

読み方:しゃくにほんぎ

日本書紀注釈書28巻。卜部懐賢(うらべかねかた)著。鎌倉末期成立それまで書紀研究集大成したもの。


釈日本紀〈二十八冊並ニ目録一冊/〉

主名称: 釈日本紀〈二十八冊並ニ目録一冊/〉
指定番号 258
枝番 00
指定年月日 1936.05.06(昭和11.05.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 正安三年四年書写校点並ニト部兼永披見奥書アリ
員数 29
時代区分 鎌倉
年代 1301・02
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品
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書跡・典籍:  醍醐雑事記  醍醐雑事記  醍醐雑事記  釈日本紀  釈迦五百大願経  重之集  金光明最勝王経

釈日本紀


釈日本紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 04:17 UTC 版)

釈日本紀』(しゃくにほんぎ)は、鎌倉時代末期の『日本書紀』の注釈書。『釈紀』の略がある。全28巻。

成立

著者は卜部兼方(懐賢)。著作年代は未詳だが、平野社卜部家であった兼方の父兼文が、文永元年(1264年)または建治元年(1275年)に前関白一条実経らに講義を行った[1]。このときの説話に、奈良時代以降の数々の『日本書紀』注釈史料を参照して編集したとする。正安3年(1301年)には写本が確認でき[2]、つまりはこの20余年の間に編まれたと考えられる。

評価

史料には『上宮記』、『日本紀私記』、『風土記』、『古語拾遺』、『天書』、『安斗智徳日記』、『調連淡海日記』、『先代旧事本紀』等、現在では散逸している書物を参照しており、これらを逸文として残している。『日本紀私記』などは、奈良から平安初期の朝廷でしばしば行われた『日本書紀』の訓み方の講書記録にすぎなかったが、兼方は卜部家に伝わる家説に諸種の私記を併せ、解題・注音・乱脱・帝王系図・述義・秘訓・和歌の7部門に分け、兼方の厳密な書紀原文解釈の集大成とした。このため『古事記』、『日本書紀』の欠を補う史料として評価が高い。

刊行本

参照

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典。
  2. ^ 世界大百科事典 第2版。

関連項目

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