配置による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 20:08 UTC 版)
リニアイメージセンサ(一次元イメージセンサ、ラインイメージセンサ)と、エリアイメージセンサ(二次元イメージセンサ)に分類できる。前者が用いられている例にはファクシミリや複写機、イメージスキャナなどがあり、後者の例としてはビデオカメラやデジタルスチルカメラなどがある。 リニアイメージセンサは撮像素子を一列に配置したもので、広がりをもつ領域を撮像するには、対象物(文書など)をセンサ列と直角方向に走査(スキャン)する必要がある。対象物を移動させながらライン単位で撮影することで、一方向からでは全体を捕えられない立体物を撮影する(たとえば、円筒状の対象を回転させながら撮影)などの応用が可能である。また、エリアイメージセンサよりも高分解能を持つという特徴を生かし、ファックスなどの民生機器以外に変位センサや医療分野のスキャン装置にも応用されている。対象物自体が任意に動き回る場合の撮影には向かない。 以上は走査を前提とした応用であるが、一次元の情報のみで十分なため走査等をせず固定で利用される場合もある。銀塩カメラ時代の利用例として、オートフォーカスシステムの相関検出用に、画面中央部の横一列のパターンを取得するために使用していた。 エリアイメージセンサは一般にディジタルカメラやビデオカメラで多用されている。フォトダイオードを二次元に配列したもので、一度に一画面全体のイメージを光電変換することができ、静止画や動画などの映像を撮影するのに用いられる。
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