都市計画道路馬場土取線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/14 02:00 UTC 版)
都市計画道路馬場土取線(としけいかくどうろ ばばつちとりせん)は、福島県いわき市にある都市計画道路である。路線番号は3・3・121号。
概要
市内南部の錦町に形成された工業地帯の産業道路として整備されはじめた路線である。現在は国道6号常磐バイパスと常磐自動車道いわき勿来インターチェンジを連絡する役割も担っており、全線が片側2車線で供用されている。もともとの都市計画上では現在の起点よりも600mほど東側の錦町字馬場を起点としていたが、周辺が市街化調整区域となっており交通量も少なく路線整備の必要性が少ないことから、都市計画道路としての指定が廃止され起点を常磐バイパス交点へ移動し、都市計画道路廃止区間を地区内道路として機能させることになったため、現在は路線全体が国道289号となっている。
沿革
- 1964年3月 - 呉羽化学工業(現在のクレハ)の発展による交通量増大と十条製紙(現在の日本製紙)の進出決定により、勿来市道馬場土取線の踏切立体化事業が福島県によって新産業都市計画に盛り込まれる[1]。
- 1970年5月 - 前年11月の錦大橋が竣工に伴い、錦町字落合から勿来町大高字土取にかけての区間が開通する[1]。
- ~1980年 - 国道6号常磐バイパスの部分開通に伴い錦町字雷から字落合にかけての区間が開通する。
- 1988年3月19日 - 常磐自動車道アクセス道路として勿来町大高字土取から三沢町字沼平にかけての区間が開通する[2]。
- 2003年 - 国道6号常磐バイパス交点である雷交差点が雷跨道橋の供用開始に伴い立体化される。
- 2024年3月 - 第二次いわき都市計画道路網再編計画が策定され、錦町字馬場から字雷にかけての区間が都市計画道路としての指定を廃止される[3]。
道路施設
- 錦大橋
- 錦町字落合から字堰下、字重殿に至り第5径間にてJR常磐線を、第6径間にて並行する市道を渡る。上り線側(北側)のみに歩道が設置されており、鉄道横断部である第5径間の両側に直下へ向かう階段が設置されている。中央分離帯は道路照明灯の根元だけがコンクリート製であり、その他の部分はチャッターバーが用いられる。
接続路線
※以降当頁では国道の上下方向に合わせ都市計画道路としての終点から起点への方向へ列挙する。
- 国道289号白河方面(田人工区) - 三沢町字沼平(終点)
- 常磐自動車道 - 三沢町字沼平(いわき勿来インターチェンジ)
- 茨城県道・福島県道10号日立いわき線 - 勿来町大高字大高下
- 福島県道56号常磐勿来線 - 錦町字落合
- 国道6号常磐バイパス - 錦町字雷(起点)
沿線
- いわき南清苑
- アルコ会館勿来
- 大高寺
- 高松山釈迦堂
- 大高公民館
- ENEOS勿来インター店
- ファミリーマートいわき勿来インター店
- クレハいわき事業所
- 日本製紙勿来工場
- 金冠塚古墳
- コスモ石油ルート6勿来給油所
- 蛭田川
脚注
- ^ a b いわきの今むがし 錦町関下 - いわき市役所
- ^ いわき市勢要覧 - いわき市
- ^ 第二次いわき都市計画道路網再編計画について - いわき市
- ^ a b c 令和4年度橋梁点検結果(地方公共団体) - 国土交通省
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